屋久島の山泊縦走登山に必要な装備と持ち物情報!

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屋久島の山の魅力をダイナミックに感じることができる、1泊や2泊の縦走登山。

洋上アルプスと呼ばれる屋久島の山塊をバックパックひとつでめぐると、雲海が見れたり、太平洋や東シナ海が望めたりと、屋久島ならではの景色が楽しめます。

ですが、屋久島の山には有人小屋がなく、基本的に避難小屋を利用することになります。となると、必要なのが寝袋や食料などの縦走登山装備。

たとえ、避難小屋があっても、満員の可能性があるので、テントも必要です。

ということで、本記事ではでは山小屋泊の登山をする時に必要な装備についてまとめてみました。

目次

屋久島の山泊縦走の基本の装備と持ち物

山小屋に宿泊する時に必要な装備と持ち物は数も種類も多くなります。屋久島の山小屋は避難小屋。寝袋やマットを自分たちで持っていかなければなりません。

いろいろなアイテムが必要になりますが、基本アイテムにプラスして、これだけは持っていきたいものをリストアップしました。

リュック

個人で行くなら50〜65リットルほどの容量が必要です。ガイドツアーを利用するなら40リットル程度に収めましょう。

腰の部分にベルトがあり、肩と腰で重さを支えることができるものだと肩が痛くなりにくくおすすめです。

屋久島は雨が多いので、防水製リュックでなければリュックカバーを利用し、更にリュックの中でもビニール袋に入れて防水します

レインウェア

レインジャケット

レインジャケットは雨のときだけでなく、風邪を防いだり、防寒の効果もあります。晴れでも必ず持っていきましょう。

レインパンツ

登山には命を守る道具として重要視されているのがレインウェアです。

「数百円で買えるビニールカッパじゃだめなの?」と思われるかもしれませんが、ビニールカッパや通常のレインコートでは屋久島の雨は、太刀打ちできませんのでご注意ください。

登山用として売られているものはゴアテックス等の防水透湿性素材を使用していますので、体から発する蒸気を多少なりとも外に逃がしてくれます。

レインウェアを着用していても、多少はシャツが濡れてきます。過信は禁物ですので、シャツの着替えも持っていきましょう。

トレッキングシューズ

また、買ったばかりの靴は生地が硬く、長時間履いていると足に痛みが出る場合もあります。初めての登山靴ならば何度か試し履きをして生地を柔らかくしてから本番に臨みましょう。

屋久島の登山の場合は、登山道が雨で濡れていることが多いため、滑りづらい登山靴を選ぶのものポイントの一つです。

靴下

そして、靴下も登山にとっては重要なアイテム。汗や雨で濡れる可能性が高いので、ムレずらいウール混のものを選びましょう。

さらに、クッション性のある厚めのものは、靴の中のあたりを和らげてくれます。

ペットボトル・水筒

屋久島は美味しい沢水がコースの途中に沢山あります。

おいしい水を汲み足しながら、歩けるのが何ともありがたい屋久島の登山。是非、水筒やペットボトルを用意して汲んでいきましょう

また、沢水はあちこちに流れていますので、500ml位のボトルが2つもあれば十分です。コンパクトなボトルならリュックのポケットから取り出して、簡単に水を汲むことができます。

食料

屋久島の山小屋は自炊が必須。コンビニなどがないので、事前に用意していきましょう。

ヘッドライト

山小屋には照明がありませんので、ヘッドライトが必要です。

行動食・おやつ

休憩の時間も限られているので、体力の回復には食べることが効果的です。お弁当も大事ですが、お気に入りのおやつを用意していくのもとても大事です。

おやつ選びのポイントは

  • 疲れたときのモチベーションアップに好きなおやつを
  • 「甘い」、「しょっぱい」を混ぜ合わせると飽きずに食べられます
  • ビタミン・ミネラルたっぷりのナッツやドライフルーツもおすすめ

脳疲労・低血糖対策にブドウ糖たっぷりのラムネがあるといいですね。

医薬品・応急処置セット

絆創膏や痛み止め、サバイバルシートなどを準備しておくと良いでしょう。特に内服薬は普段から使っているものorご自身にあったものを持って行きましょう。

痛み止めは頭痛以外にも歩行中に膝に痛みが出たときにも使えます。

屋久島登山のサポート装備

トレッキングストック

足の負担を和らげ、急にバランスを崩したときなどにも支えられるトレッキングストックは一つあると良いでしょう。

最初は使いづらいかもしれませんが、徐々に手に馴染んできます。慣れてくると「ストックなしてでは歩けない」なんて言う人もいるくらいです。

サポートタイツ

ボトムスはタイツとパンツで保温性などを調節すると良いでしょう。最近では足の動きをサポートしてくれる機能性タイツも多く販売されています。

上に併せるパンツは春秋なら長ズボンタイプ。夏ならばショートパンツも涼しく動きやすいです。

アミノ酸系サプリメント

山での疲労回復に力を貸してくれるのがサプリメント類。特に登山中にも簡単に飲めるアミノ酸系のサプリメントがお勧めです。ここぞと言うときに一つ飲んでおくと気持ち的にも効果がありそうです。

アミノ酸は体を動かすために必要なたんぱく質のもととなります。体への負担が少なく、素早く体に吸収されるのが特徴です。

屋久島登山の小物・防水装備

手ぬぐい

汗を拭く・手を拭く・日差しをよける等、色々役に立ちます。

タオルでも良いですが、軽く、乾きやすい手ぬぐいの方がお勧めです。

帽子

屋久島は本土に比べ緯度が下がるので日差しが強いところです。

登山中は頭の保護にもなりますし、レインウェアのフードの下に被れば、視界の確保にも繋がります。

雨の多い屋久島では必須のアイテムの一つです。雨の中での荷物の出し入れやお弁当を食べるときなどに重宝します。

また、屋久島の縄文杉ルートはほとんど屋根がありませんので、傘が威力を発揮します。

ゲイター

靴の内部に雨や小石が侵入するのを防ぐのに効果的です。

特にトレッキングシューズが「ローカット」のものである場合は、靴の内部への侵入物が多くなります。

小石や雨、雪の進入や泥よけなど、快適な歩行の為に一つあると良いでしょう。

手袋・軍手・トレッキンググローブ

手を保護したければ手袋などを用意しておくと良いでしょう。寒い季節は手の保温にもなります。防水性のあるトレッキンググローブも有効です。

リュックカバー

非防水素材のリュックならば、リュックカバーは屋久島では必要です。

屋久島の猛烈な雨から荷物を守るには、2重以上の防水処理が必要です。まず第一の防御壁としてリュックカバーを利用しましょう。さらにリュック内部はビニールの袋を使うと防水力アップです。

防水バッグ・ジップロック

個々の荷物はリュックにしまい込む際に防水バッグやジップロックでさらなる防水をしましょう。

屋久島の雨はリュックカバーをしていても内部に侵入してきます。特にスマホやカメラ、財布などはジップロックに入れてしまうのがオススメです。

リュック内部に大型の袋を入れてしまうのも効果があります。

小屋泊に必要なアイテム

シュラフ

ダウンフィルパワー800前後という高品質のダウンを使った物が最近は主流のようです。

ただ、早春や晩秋はさすがに山も寒くなりますので、プラスしてダウンジャケットやダウンパンツを併用しています。

※ダウンの寝袋は水に濡れると機能が低下するので、持ち運びの際もビニール袋に入れて防水性を高めて持って行きます。

就寝用マット

山小屋やテントに宿泊する際、安眠を左右するのが床と自分の間に敷くマット。

山小屋やテントに泊まる時、良いマットがあれば体温が奪われる事無く、疲れを取る良い睡眠を得ることができます。タイプも様々で、エアマット、ロールマット等あります。

おすすめはサーマレスト社のネオエアーというエアマット。背面の暖かく、地面の冷えを感じません。

アンダーウェア・靴下などの着替え

コットン製の肌着は雨に濡れると乾きづらく冷えやすいので山ではオススメできません。

夏場だったら乾きやすい化学繊維のもの、肌寒い季節ならば汗で濡れても保温力のあるウールがオススメです。1泊2日の場合は着替え用も忘れずに持って行きましょう。

靴下の着替えも忘れてはならないものです。必ず携行しましょう。

テント

屋久島の山小屋は避難小屋。定員数も少ないので山小屋に宿泊する予定の時でも、満員で入れないこともあります。

また、道中のアクシデントで急遽ビバーク(野外で一夜を過ごすこと)をしなくてはならないという事も想定しなければなりません。

調理器具

食事は自炊をする必要があります。体も冷えますので温かい食事ができるように調理器具を持っていくといいでしょう。

ストーブ

料理をしたりお湯を沸かしたりと、必ず必要なストーブ類。屋久島は沢水が美味しく飲めるので、休憩ごとに美味しいコーヒーがたくさん飲めますよ。

クッカー

調理をするならクッカーも大事。屋久島の沢水はきれいなので、使ったコッヘルは洗わずに、ペーパーで拭き取るのが基本です。

ライター

マッチよりはライターを複数個。

トイレットペーパー(半ロール程度)

トイレットペーパーのあるトイレも多くなってきた屋久島ですが、少しは持って行きたいものです。

1泊2日ですのでたくさんは要りませんから家で使いかけのものでも十分だと思います。

耳栓やアイマスクでしっかりとした睡眠を

疲れを取るためにも質の良い睡眠は大事なポイントです。とはいえ、山の中は思いのほか色々な音にあふれています。

少しでも良い睡眠の為にご自分の耳のサイズに合った耳栓を用意していくと良いでしょう。加えてアイマスクなどを用意しておくと、他の人のヘッドライトの光で起こされる心配もありません。

嗜好品(お酒など)

山で飲むお酒は格別な物。お好きな方はぜひ一つお持ち下さい。

ビールやチューハイはアルコール度数が低いので、重さの割に酔いが少ないですが、焼酎やウィスキーは軽く済みます。

瓶入りのお酒はペットボトルに詰め替えて行くと軽くなりますよ。山の夜は長いので、少しずつ山の水で割ってちびりちびりとやるのがいいですね。

足りない道具はレンタルを利用する

オンラインで利用できるレンタルショップ

旅行前にオンラインでアウトドアアイテムのレンタルをすることができます。

屋久島現地にもレンタルショップはありますが、オンラインレンタルのメリット・デメリットは

メリット
デメリット
  • 現地でレンタルのための時間を設けなくていい
  • 現地までの荷物が増える

屋久島で事前にレンタルする時間が無い方、現地レンタルショップまでの移動が大変な方はオンラインレンタルを利用しましょう。

オンラインレンタルショップのおすすめは⬇

やまどうぐレンタル屋

屋久島の現地のレンタルショップ

屋久島の現地でもアウトドアのレンタルが可能です。

現地レンタルショップを利用することのメリット・デメリットは

メリット
デメリット
  • 現地で借りるから、荷物が少なくて済む
  • 現地でレンタルのための時間を設ける必要がある

です。

屋久島の現地レンタルショップ情報を詳しく知りたい方は以下のページで解説しています。

軽量化と快適さ、便利と不便のバランスを考えるのが楽しい宿泊登山

登山は自分の体力に見合った荷物の量で登るのがセオリー。荷物が重たすぎて、とてもしんどい登山になってしまうなんてこともよくあります。

山に宿泊する登山だと、不安になってついつい色々なものを持ちたくなってしまいますよね。けれども、ちょっと不便だけれども少ない荷物で山に泊まるのも、それは山の楽しみの1つでもあるといえます。

たくさんの道具を持って登れたら、便利だし快適になります。ただ、荷物も増えることで疲労や事故のリスクも大きくなります。せっかく屋久島の自然を楽しむわけですから、体力的にも余裕を持って歩きたいものです。

ぜひ、屋久島の世界遺産の森で「1泊の楽しさ」を体験してみてください。

2003年に屋久島へ移住し、17年間屋久島でエコツアーガイド業に従事。

✅現在は埼玉の秩父エリアでネイチャツアーを開催。

アウトドアアイテムをレビューするブログを運営。

日本エコツーリズム協会会員


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