
「屋久島に到着した日と出発する日に半日だけ時間があるのだけれど、何をしてあそんだらいい?」
僕がガイド中にお客さんによく聞かれる質問の一つです。
屋久島観光で半日というのは屋久島の山で登山をするには短い時間だし、とはいえ何もしないのももったいないです。
屋久島で半日あったら何ができるのかを、僕なりのオススメと、実際の定番コースをリストアップしてみました。
半日モデルコースその① 屋久島一周ドライブプラン

屋久島を純粋にドライブするだけなら一周およそ3時間。あれこれ見ながらだと5時間以上は時間を見ておいたほうがいいですが、屋久島に到着した日や、出発する日に半日程度時間が取れるなら結構おすすめです。
屋久島を一周しつつ巡れるポイントとしては、
- 滝巡り
- 永田いなか浜
- 永田灯台
- カフェでのんびり
- 温泉
などが定番コース。
さらに屋久島に到着した日や出発する日だと、手持ちの荷物も持ち運ぶ必要があるので、ドライブならばレンタカー借りてしまえば、ぜんぶ荷物を積んで移動できるのでとても楽です。
とはいえ、島といえどもけっこう大きいのが屋久島。移動するのに結構時間を取られますので、スケジュールは余裕を持っておきましょう。それと、屋久島はカーブ&細い道が多いので、ドライブの際はスピートの出し過ぎに注意して下さい。
半日モデルコースその② カヤック、ダイビング、シュノーケリング等の体験ツアーに参加するプラン

「やっぱり屋久島といえば登山とか森歩き?」
屋久島といえば登山や森歩きのスポットがたくさんあるので、ついつい山に登りたくなります。
ところが登山となると登山口までの移動に結構時間が必要なのと、登山自体が時間のかかるアクティビティなので、半日では忙しく不向きです。
そこで、半日の時間があるならば登山はあきらめ、里で楽しめるカヤックやダイビングやシュノーケルがおすすめです。海や川で遊ぶアクティビティならば、空港や港からもそう遠くない場所で遊べるので、出発時間ぎりぎりまで遊べます
実際、屋久島を出発する日にカヤックで遊んで、そのまま空港に送ってもらうという方もいらっしゃいますよ。
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半日モデルコースその③ 自分で観光施設巡りプラン

屋久島の宮之浦地区と安房地区にはそれぞれ、
- 屋久島環境文化村センター
- 屋久杉自然館
という、屋久島の展示施設があります。縄文杉や白谷雲水峡に行く前でも後でも、これらの施設の見学をしておくと、屋久島の事がより詳しくわかります。
登山をしていると、いろいろな疑問が湧いてくるんですよね。「なんで、屋久杉は長寿で大きいのかとか」、「江戸時代になんで屋久杉は伐採されたの?」とか。
そんな疑問に答えてくれるのが、屋久島環境文化村センターや屋久杉自然館です。
どちらも、じっくりと巡るとそれぞれ2時間位は時間が必要です。あまり時間のない方でも30分位で見られるのでもちろんOKですね。
登山をする時にガイドツアーに参加すれば、屋久島についての解説も聞けますが、そうでない方はこういった展示施設に行くと屋久島の情報がゲットできますよ。
半日モデルコースその④ プチトレッキング【白谷雲水峡を苔むす森】までプラン

白谷雲水峡は素晴らしい森なので、個人的な意見では半日と言わず、1日かけてゆっくり見てもらいたいのです。
けれど、どうしても時間がないのであれば、苔むす森までなら入り口から片道1時間30分ほどで行けますので、そこを半日で往復するのもいいでしょう。
なので、往復3時間もあれば白谷雲水峡の雰囲気を楽しむことができます。
ただ、白谷雲水峡までは麓の宮之浦地区から車で20分ほどかかります。移動時間も考慮してスケジュールを決めましよう。また、定期便のバスもありますが本数が少ないので、できればレンタカーの利用がいいでしょう。
ひとつ、白谷雲水峡の森を歩く時に注意してほしいのが川の増水です。
一部、川を直接渡る場所があるのですが、大雨が降って帰ってこられなくなってしまう可能性があります。以前も、増水した川を無理して渡ろうとしたのか、流されてしまったという事故がありました。
その日の飛行機に乗る予定だったようで、乗り遅れまいと無理をして渡ったのではないかという話です。雨の時は山に入るのを止めるか、白谷雲水峡の半日のツアーを行っているガイドさんに事前にお願いしたほうがいいでしょう。
半日モデルコースその⑥ プチトレッキング【ヤクスギランドの50分コース】を歩くプラン

体力に余裕があればヤクスギランドを歩くのもおすすめです。
ヤクスギランドは30分コース、50分コース、80分コース、150分コースに分かれていて、長いコースほどトレッキングの要素が高くなります。
30分コースと50分コースならば、舗装整備された歩道を歩くので、滑りにくスニーカーでもOKです。80分コース、150分コースはしっかりとトレッキングになってきますので、時間も装備もしっかりと計画していきましょう。
安房の町から車で30分の山道を登っていくので、車の運転には注意して下さい。
さいごに:半日をしっかり楽しむもよし、逆にのんびりするもよし
縄文杉トレッキングは早朝から夕方まで一日たっぷり時間を使う必要があるので、半日だとちょっと難しいです。
けれども、ドライブやカヤック、シュノーケルなどなら半日でも楽しめますし、仮に縄文杉トレッキングで足が筋肉痛、あるいは翌日の縄文杉トレッキングのために体力温存という場合でも大丈夫です。
さらに、もっと屋久島の山を歩きたいという体力自慢の方でしたら白谷雲水峡やヤクスギランドもいいでしょう。
ただ、この2箇所は個人的にはゆっくりと1日時間をかけて歩いてもらいたい森でもありますので、1日多く屋久島に滞在して巡ることをおすすめします。
そして、せっかくの屋久島ですから、欲張りすぎずにゆっくりと過ごすのもいい時間の使い方かもしれません。
海を眺めてぼーっとするのもなかなかいいものですよ。