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屋久島の観光といえば縄文杉や白谷雲水峡が有名ですが、もうひとつおすすめは?と聞かれたらヤクスギランドです。
ヤクスギランドというネーミングが少し外した感はありますが、じつは屋久杉が立ち並ぶ超美林!!
入口付近の道は整備され、気軽に歩けるし、奥の方まで行けば登山者も少なく、深い森を楽しめます。そういった意味では白谷雲水峡や縄文杉ではなかなか味わえない、静かな森を楽しめるのがヤクスギランドです。
本記事では最長の150分コースをご紹介。本当に静かな森で、人も少なく、森の良さを堪能できるいいトレッキングになりました。
⬇ヤクスギランド トレッキングツアーついて詳しく知りたい方は下記の記事が参考になります。
2003年に屋久島へ移住し、17年間屋久島でエコツアーガイド業に従事。現在は出身地である埼玉県の秩父に戻り、埼玉の秩父で初心者向けハイキングツアーを開催。好きな屋久島の観光スポットは白谷雲水峡・縄文杉。
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ヤクスギランドは標高1000mの位置にあります。安房の町からレンタカーを使って30分ほどの場所です。
1日2便のみ安房からバスも出ています。車を運転されない方はバスで行くことも可能です。
参考:種子屋久交通バス時刻表 (左下 合庁前⇨紀元杉を参照)
ヤクスギランド入り口には無料の駐車場があります。この日はまだ他の車は皆無でした。
入り口にはお手洗いが併設された施設があります。まだ朝早いので店自体は閉まってますが、お手洗いは別の入口から入れるので使用可能です。
お手洗いはチップ制です。ヤクスギランド内は携帯トイレブースしかありませんので、ここで必ずお手洗いを済ませて行きましょう。
外にあるオブジェらしき屋久杉の丸木。中は公衆電話です。現在ヤクスギランド内はドコモとauの電波が入ります。以前は電波が届かず、山中では貴重な連絡手段として使われていました。
入り口にはヤクスギランド内のコースについての看板があります。
まで設定されています。
時間のない方は30分コースや、50分コースなどもあります。スケジュールに合わせて選ぶことができますね。
入り口はここから。150分コースはなかなかの登山道です。登山靴や雨具などもしっかりと持っていきます。
8時頃になると、管理棟に受付の人がいて、協力金の徴収をしています。朝早くて誰もいない時は協力金ボックスがあるので、協力金を払う方はこちらにお金を入れていきましょう。
それでは早速中に入っていきます。中に入ると早速出てくるのが「くぐり栂」です。
大きな栂の木の下が空洞化していて、そこをくぐって行くようになっています。
空洞化している部分には、元々倒木や切り株などがあり、その上に生えたのがこの栂の木です。
やがって土台にあった倒木は朽ち果て、そこが空洞化したというわけです。
くぐり栂の看板の脇には、こんなものがありました。ヤクスギランドはスマホの電波がつながるので、スマホをタッチすると情報が見られるようになっています。
ヤクスギランドの最初は綺麗に舗装されて、非常に歩きやすい道になっています。
主に30分コースと50分コースはこのような道なので、特別な登山の装備ではなくとも歩くことができますね。でも、この歩きやすい道は最初だけです。後半にかけて道はしっかり登山道になっていきます。
道の途中には大きな屋久杉の切り株も出てきます。
200〜300年前の江戸時代に伐採されたであろう屋久杉の切り株です。こんな昔の人々の生業の跡がまだ朽ちずに残っているのが屋久島の森。
このような説明看板もあるので、それらを見ながら歩いて行くと屋久島の歴史も学ぶことができます。
ちょっと寄り道して千年杉方向へ
屋久島では樹齢1000年以上の天然のスギを「屋久杉」といい、1000年以下のスギは「小杉」という言い方をします。
その木が1000年かどうか見分けるポイントは幹の直径が1mを超えていれば、1000年ぐらいという大雑把な見分ける方法があります。
1000年でやっと一人前になれるというのが屋久杉の世界です。このヤクスギランドには1000年以上と思われるスギがまだまだ残されています。
30分コースとの分かれ道がありますが、ここはまっすぐ150分コース行きましょう。
30分コースだけの方はここで左側に曲がります。
その先に、ものすごい形をしたヒノキが出てきました。木の根元が大きく発達し、板のようになっています。きっと、これはヒノキが必死に生きてきた結果の形で、
台風が多い屋久島の森だから、植物たちも必死に生きている姿だと考えると、頑張れ!と応援したくなります。ふと周りの森を見渡すと、このあたりは本当に立派な屋久杉が多い森です。
しかも、本州などでよく見られる人が植えた人工林ではなく、江戸時代の伐採のあとに自然に復活してきた屋久杉の自然林です。本土だと神社の境内などに立派な杉林があったりますが、ヤクスギランドはそれに似た荘厳な雰囲気に包まれています。
また、暫く歩くと不思議な木が出てきます。
杉の木に取り付いて根っこを食い込ませているのはヤマグルマという木。屋久島のガイドブックだと絞め殺し植物などと、ちょっと怖いイメージで紹介されている木です。
屋久島には屋久杉に取り付いているヤマグルマはあちこちで見られるポピュラーな存在。ただ、いろいろな屋久杉とヤマグルマをよくよく観察してみると、絞め殺しているというよりは、屋久杉を頼って、ヤマグルマが必死にしがみついているようにも見えます。
もしかしたら、ヤマグルマはただ、屋久杉が好きなだけかもしれませんね。
道の脇からお水発見。
このように水が美味しく飲めてしまうのが屋久島のありがたいところ。屋久島のお水は超軟水ですので、コーヒーにすると美味しいです。
ぼくは山に行くときはお湯沸かしセットとコーヒーを持っていって、その場所のお水でコーヒーを淹れるのが楽しみ。
次の分かれ道は吊橋の方向に行きます。
ヤクスギランド内を流れる荒川。花崗岩の大きな岩がゴロゴロしている雄大な川です。
舗装された道はここまでで、橋を渡るといきなり道がワイルドになります。
ここから先はしっかりとした登山道になります。
雨が降っているときなどは、根っこや木の板がとても滑りますので、滑らない靴を履いていくといいです。
屋久島の山を歩く時はモンベルの登山靴がいいですよ。
またまた分岐点が出てきました。ヤクスギランド内はコースがたくさんあって分かれ道も多いです必ず地図看板がありますので、間違わないように進んでいきましょう。
150分コースに入ってくると道はいきなり急になり、根っこと岩が目立つようになります。
この先はなかなかのワイルドな登山道が続きます。滑りやすいスニーカーだと大変なことになるかも。しっかりとした登山靴が必要です。
徐々にお日様が上がってきて、森の中に光が差し込んできました。あさの森は本当に気持ちがいいです。
150分コース分岐点から20分位登ってくると、さらに大きな屋久杉のひげ長老が出てきます。
西暦2000年に一般公募によって名付けられました。苔に覆われた木の姿からこのネーミングになりました。
このサイズのヤクスギがあちこちに点在しているのが「ヤクスギランド」。ここまで登ってくると、ヤクスギランドのというネーミングの軽妙さはあまり感じられなくなります。
ひげ長老をすぎると出てくる携帯トイレブース。
ヤクスギランド内にはトイレ施設がありませんので、こういった場所で携帯トイレを使う必要があります。
内部はこんな感じ。
ここに携帯トイレをセットして使用します。