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ヤクスギランドは穴場的な静かな森。名前で選ばないほうがいいです。【屋久島観光】

屋久島の森歩きスポットとしておすすめしたいのが「ヤクスギランド」。

ヤクスギランドというネーミングからは想像ができないほどの、重厚感のある森です。(なぜそのネーミングなのかちょっと不思議ですが・・・。)

森の奥まで入ってしまえば、登山者も少なく、白谷雲水峡や縄文杉ではなかなか味わえない、静かな森を楽しめます。

とにかく、屋久島の静かな森の中を歩いてリフレッシュしたい!癒されたい!という方にはヤクスギランドが一番のおすすめです。

屋久杉ランドは標高1000mの場所。安房から車で入り口に向かいます。

ヤクスギランドは標高1000mの位置にあります。

安房の町からレンタカーを使って30分ほどの場所です。

数は少ないですが、同じく安房からバスも出ていますので、車を運転されない方はバスで行くことも可能です。

この日は安房の町の早朝弁当屋さんでお弁当を買ってから、早い時間に入り口に向かいました。

入り口にはお手洗いが併設された施設があります。

まだ朝早いので店自体は閉まってますがお手洗いは使用可能です。

お手洗いはチップ制になっているので、ありがたくチップを払って使わせていただきます。

ヤクスギランド内は携帯トイレブースしかありませんので、ここで必ずお手洗いを済ませて行きましょう。

建物の脇に屋久杉をそのまま使ったオブジェらしきものが。

中を開くと・・・。

公衆電話です。

現在はヤクスギランド内はドコモとAUの電波がところどころで入りますが、以前は山中では貴重な連絡手段として使われていました。

ヤクスギランドないのコースを説明している看板です。

短いコースは30分コースから、長いコースは150分コースまで設定されています。

今回は150分コースを歩いてみたいと思います。

時間のない方は30分コースや、50分コースなどもあります。スケジュールに合わせて選ぶことができますね。

トレッキングの要素が高い150分コースを歩く

入り口はここから。今回は150分コースを歩きたいと思います。

150分コースはなかなかの登山道です。登山靴や雨具などもしっかりと持っていきます。

8時頃になると、管理棟に受付の人がいて、協力金の徴収をしています。

朝早くて誰もいない時は協力金ボックスがあるので、協力金を払う方はこちらにお金を入れていきましょう。

それでは早速中に入っていきます。

中に入ると早速出てくるのが「くぐり栂」です。

大きな栂の木の下が空洞化していて、そこをくぐって行くようになっています。

空洞化している部分には、元々倒木や切り株などがあり、その上に生えたのがこの栂の木です。

やがって土台にあった倒木は朽ち果て、そこが空洞化したというわけです。

くぐり栂の看板の脇には、こんなものがありました。

ヤクスギランドはスマホの電波がつながるので、スマホをタッチすると情報が見られるようになっています。

最初は舗装された歩きやすい道。最初はね。

ヤクスギランドの最初は綺麗に舗装されて、非常に歩きやすい道になっています。

主に30分コースと50分コースはこのような道なので、特別な登山の装備ではなくとも歩くことができますね。

でも、この歩きやすい道は最初だけです。後半にかけて道はしっかり登山道になっていきます。

江戸時代のヤクスギ伐採の歴史を感じながら

道の途中には大きな屋久杉の切り株も出てきます。

200〜300年前の江戸時代に伐採されたであろう屋久杉の切り株です。

こんな昔の人々の生業の跡がまだ朽ちずに残っているのが屋久島の森。

このような説明看板もあるので、それらを見ながら歩いて行くと屋久島の歴史も学ぶことができます。

ちょっと寄り道して千年杉方向へ

屋久島では樹齢1000年以上の天然のスギを「屋久杉」といい、1000年以下のスギは「小杉」という言い方をします。

その木が1000年かどうか見分けるポイントは幹の直径が1mを超えていれば、1000年ぐらいという大雑把な見分ける方法があります。

1000年でやっと一人前になれるというのが屋久杉の世界です。

このヤクスギランドには1000年以上と思われるスギがまだまだ残されています。

 

30分コースとの分かれ道がありますが、ここはまっすぐ150分コース行きましょう。

30分コースだけの方はここで左側に曲がります。

その先に、ものすごい形をしたヒノキが出てきました。

木の根元が大きく発達し、板のようになっています。

きっと、これはヒノキが必死に生きてきた結果の形で、

  • 屋久島の土壌は薄く、下は岩盤で、根っこが奥深くに入っていけない。
  • そこに台風なので揺さぶられ 斜めに倒れかかった。
  • けれども体勢を立て直すために、根元付近に木材を増やし、ジャッキアップするように体制を立て直した
ということなんじゃないかと思います。

台風が多い屋久島の森だから、植物たちも必死に生きている姿だと考えると、頑張れ!と応援したくなります。

 

ふと周りの森を見渡すと、このあたりは本当に立派な屋久杉が多い森です。

しかも、本州などでよく見られる人が植えた人工林ではなく、江戸時代の伐採のあとに自然に復活してきた屋久杉の自然林です。

本土だと神社の境内などに立派な杉林があったりますが、ヤクスギランドはそれに似た荘厳な雰囲気に包まれています。

 

また、暫く歩くと不思議な木が出てきます。

杉の木に取り付いて根っこを食い込ませているのはヤマグルマという木。

屋久島のガイドブックだと絞め殺し植物などと、ちょっと怖いイメージで紹介されている木です。

屋久島には屋久杉に取り付いているヤマグルマはあちこちで見られるポピュラーな存在。

ただ、いろいろな屋久杉とヤマグルマをよくよく観察してみると、絞め殺しているというよりは、屋久杉を頼って、ヤマグルマが必死にしがみついているようにも見えます。

もしかしたら、ヤマグルマはただ、屋久杉が好きなだけかもしれませんね。

時々出てくる給水ポイントで水をゲット

道の脇からお水発見。

このように水が美味しく飲めてしまうのが屋久島のありがたいところ。

屋久島のお水は超軟水ですので、コーヒーにすると美味しいです。

ぼくは山に行くときはお湯沸かしセットとコーヒーを持っていって、その場所のお水でコーヒーを淹れるのが楽しみ。

こんな道具があるといいですよ。

SOTO(ソト)のバーナー『ウインドマスター』は登山で早く簡単にお湯を沸かしたい人におすすめ【レビュー】

 

次の分かれ道は吊橋の方向に行きます。

ヤクスギランド内を流れる荒川。花崗岩の大きな岩がゴロゴロしている雄大な川です。

舗装された道はここまでで、橋を渡るといきなり道がワイルドになります。

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舗装された道はここまで。この先はしっかりとした登山道

ここから先はしっかりとした登山道になります。

雨が降っているときなどは、根っこや木の板がとても滑りますので、滑らない靴を履いていくといいです。

屋久島の山を歩く時はモンベルの登山靴がいいですよ。

屋久島にモンベルの登山靴が全力でおすすめな理由

 

またまた分岐点が出てきました。ヤクスギランド内はコースがたくさんあって分かれ道も多いです。

必ず地図看板がありますので、間違わないように進んでいきましょう。

150分コースに入ってくると道はいきなり急になり、根っこと岩が目立つようになります。

この先はなかなかのワイルドな登山道が続きます。

滑りやすいスニーカーだと大変なことになるかも。しっかりとした登山靴が必要です。

 

徐々にお日様が上がってきて、森の中に光が差し込んできました。あさの森は本当に気持ちがいいです。

 

150分コース分岐点から20分位登ってくると、さらに大きな屋久杉のひげ長老が出てきます。

西暦2000年に一般公募によって名付けられました。苔に覆われた木の姿からこのネーミングになりました。

このサイズのヤクスギがあちこちに点在しているのが「ヤクスギランド」。

ここまで登ってくると、ヤクスギランドのというネーミングの軽妙さはあまり感じられなくなります。

 

ひげ長老をすぎると出てくる携帯トイレブース。

ヤクスギランド内にはトイレ施設がありませんので、こういった場所で携帯トイレを使う必要があります。

内部はこんな感じ。

ここに携帯トイレをセットして使用します。

こんなトイレを一つ持っていくと、山での不安が解消されます。

使い終わった携帯トイレは持ち帰りです。

入り口の施設トイレの近くに専用の回収ボックスがありますので、そこに捨てましょう。

 

東屋が見えていきたらここが150分コースの最高地点です。

ちょうどこのあたりで1時間ほど歩いてきましたので、休憩にちょうどいいですね。

この日は朝食を抜いていてお腹が空いてきたので、ここでお弁当を食べてしまいました。

お弁当は安房地区の「できたて屋」さんの日替わり弁当。

このボリュームで550円でした。

ヤクスギランドの売店は朝早くは開いていないし、食料も売っていないので、安房の街で食べ物を調達してきましょう。

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太忠岳方面に続く道もありますが、近くはないので気をつけましょう

食事が済んだら、また歩きはじめます。ここの東屋から上に登っていくと太忠岳登山道に入ります。

太忠岳まで行くとさらに2時間以上必要になるので、気軽には登って行かないで下さい。

コース看板だと道が省略されていて近そうに見えますが、間違えないようにしてくださいね。

時間と余裕のある方は途中の0.7km登った天文の森まで行ってみるといいでしょう。

そこにも、ヤクスギの美林が広がっています。

この日は天文の森には行かずに、150分コースを素直に進んでいきます。

森はさらに静かに

150分コースも最奥部に来ると、森は本当に静かになります。あまり人にも会いません。

いちいち立ち止まって、森の様子を眺めてしまいます。ヤクスギランドの森の景観は本当に美しいです。

静かな森を歩いていたら珍しく人とすれ違いました。

ジーンズ姿とペットボトルを片手に一人で歩いてきたお父さん。

「暑い、暑い、もっと簡単だと思ったんだけれど・・・」

とおっしゃってました。

かなりカジュアルな格好だったので、ヤクスギランドというネーミングからもっと簡単なコースだと思っていたみたいですね。

 

道はまだまだ続きます。下りの道なども増えきて、川の音も聞こえてきました。

道もこんな感じの際どい場所もでてきたりして、雨の日は滑りやすそうです。

小さな川を渡る沢津橋から眺めた空。この日は快晴でした。

雨が多いことで有名な屋久島ですが、こんな晴れた日もちゃんとあります。

でも、雨の日もこのヤクスギランドの森はしっとりとして綺麗です。しっとりとした雨が似合う森なんです。

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巨木が連続して出てくるエリア

ここから先は巨木が次々と登場します。

まずは「天柱杉」です。

名前のごとく、天まで届く柱のように背の高い杉だから。

樹高33.8m。台風の多い屋久島では、木はあまり大きくなれません。

風当たりの弱い谷地形に背の高いスギが立っています。

それでも40mを超すようなスギはあまりありませんね。

 

続いて「母子杉(ははこすぎ)」

母と子の名前から親子関係なのかと思いきや、それぞれの推定樹齢は同じ2600年ほどとのことです。

同時期に生まれた杉であると考えられますが、仲良く並んで建っているので、その姿から親子になぞらえたのでしょうね。

さらに「三根杉」。

江戸時代に切られた巨大なヤクスギの切り株の上から、またヤクスギが生えてきてしまった形。

上に生えたヤクスギも相当の大きさになり、根っこが切り株を包むように伸びています。

これら巨木たちの推定樹齢が1000年とか2000年とかと普通に看板に書かれているので、時間の感覚がおかしくなってきます。

 

暫く進むとまた分岐点が登場。

ヤクスギランドのコース内はたくさん分岐点があるので、迷わないように要注意です。

近くに必ずコース看板があるので確かめていきましょう。

ヤクスギランド内を流れる荒川にかかる吊り橋を渡ります。

スタート直後に渡った吊り橋とは違う吊り橋で、もう少し川の上流部にあたるところです。

川を覗き込むと水がとても綺麗です。

スタートしてから2時間もすると、コースも終盤に差し掛かる頃になります。

最後の巨大なヤクスギが出てきました「仏陀杉」です。

立派な木なので、名前も立派。

コブがものすごい迫力。

これも推定樹齢が1800年とのこと。風格が違います。

仏陀杉をすぎればまた舗装されて道に戻ります

仏陀杉から先は出口に近くなるのでまた舗装された歩きやすい道に変わってきます。

近くに休憩スペースもあります。

最後ゲートのようになっているくぐり杉をくぐれば出口はすぐ近くです。

それにしても不思議な形をしています。このくぐれるスペースに何かがあったのか、木が倒れて合体したのか、幹の途中から新たな根っこが出てきてしまったのか、謎です。

といった感じで、トータル3時間30分かけて出口に戻ってきました。お疲れ様でした〜。

しっかり歩くと、ちょうどよい疲労感の残る登山道

150分コースですが、写真を撮ったり休憩したりしていると、3時間以上は必要ですね。

逆に150分で歩き終わるのがもったいないくらいの素晴らしい森だったので、ぜひ時間多めで余裕のあるスケジュールで行くといいと思います。

途中沢水が汲めたり、休憩ポイントがあったりするので、お湯沸かしセットやコーヒーなどをもって、もっとくつろぐのもいいでしょう。

静かな森をゆっくり歩いて、心からリフレッシュできるのがヤクスギランドのいいところです。

ネーミングはちょっとカジュアルですが、屋久島でも有数の素晴らしい森です。

一日たっぷり時間のある方は太忠岳に挑戦するのもいいかもです。

逆に半日だけ時間があるという方は、朝からスタートお昼には戻ってくるプランでもいいですね。

以上、「ヤクスギランドはネーミングに騙されちゃだめ!奥深いヤクスギの森です」でした!