
「屋久島へはどんな方法で行けばいいの?」
「屋久島は島だからアクセスは船が基本?」
屋久島への行き方はどれを選べば最適なのか、初めてだとわからないですよね。
そんな疑問の手助けになるように、屋久島のアクセス方法について気をつけたいところをまとめました。
屋久島への行き方の基本
全国各地から屋久島を目指す場合、最終的に屋久島へ上陸するルートは基本的に5つあります。

経由地 | 移動方法 | 1日便数 | 移動時間 |
---|---|---|---|
① 鹿児島空港 | 飛行機 | 1日数便 | 35分 |
② 伊丹空港 | 飛行機 | 1日1便 | 100分 |
③ 福岡空港 | 飛行機 | 1日1便 | 70分 |
④ 鹿児島港 | 高速船 | 1日数便 | 最大150分 |
⑤ 鹿児島港 | フェリー | 1日1便 | 4時間 |
実はこの他にもクルーズ船や不定期便・貨物船などを含めるとまだまだあるのですが、一般的に旅行でよく使われているのが上記の5つのルートです。
ご自身のお住いの地域から、この5つのルートのどれかを利用して屋久島に上陸するのが基本となります。
中でもよく使われているのが鹿児島まで来て、
- ①飛行機
- ④高速船
で屋久島へ行く方法です。
このルートはどちらも1日数便あるので時間的な自由度もあり、また旅客輸送数も多いのでパックツアーなどでもよく利用されています。
その他のルートは1日1便なので、時間的な自由度が低いのです。ですが、伊丹空港と福岡空港から飛行機の直行便は乗り換えもないので、その近辺にお住まいならあっという間に屋久島に到着できるので便利なところもあります。
屋久島の行き方で気をつけたいのは「旅行日程」
もう一つ、屋久島への移動方法を選ぶときに気をつけてたいのは旅行日程がどのくらいかということ。
屋久島はアクセスするための飛行機や船の便数が多くありません。なぜなら、屋久島はその知名度の割には人口の少ない島(12000人くらい!)だから。しかも飛行機や船の始発や最終が驚くほど早いです。
なので、丁度いい時間の便があればいいのですが、乗り遅れると一日が終わってしまうことも。
だから、旅行日数が少ないのに時間のかかるフェリーなどを選んでしまうと、屋久島滞在時間が少なくなってしまうことにもなりまねません。
せっかくの旅行なので、できるだけ移動に時間はかけずに屋久島に上陸するのがポイントです。
- 3泊4日以内の旅行日程なら「飛行機」で屋久島まで
- それ以上の日程なら「船」もあり
が基本です。
多くの屋久島旅行者は3泊4日程度の方が多いので、この記事では東京・大阪・福岡・名古屋・北海道などから飛行機での移動を中心に解説します。
また、後半では船を使った屋久島への行き方の方法についてもご紹介します。
それでは、全国の主要都市から屋久島に行く方法についてです。
東京から屋久島への行き方
東京からだと羽田空港、もしくは成田空港を利用して屋久島へ行く方法が早くておすすめです。

羽田・成田空港→鹿児島空港→屋久島空港が最速です。経由空港である鹿児島空港から屋久島への直行便も1日数便ありますので、時間的な自由度もあります。
また、鹿児島から屋久島へ船を使う方法もありますが、時間がかかる割に料金的にもそれほど安くはならないので、基本的には全て飛行機で行くのがおすすめです。
後述する大阪や福岡空港からも屋久島へ直行便が飛んでいます。東京発でも大阪・福岡空港を経由するルートも作ることもできなくはありません。
しかし、大阪・福岡空港から屋久島へは1日1便のみの運行なので、時間的自由度が低いうえに料金が高くなりがちになります。
東京発の屋久島への行き方とおすすめのパックツアーは以下の記事でもご紹介しています。
大阪から屋久島への行き方

1日1本のみの就航ですが、大阪・伊丹空港からは屋久島へは直行便で1時間30分ほどです。
鹿児島空港で乗り継ぐルートもなくはないですが、直行便のほうが圧倒的に移動時間が短いのが特徴です。
ただ難点は飛行機の運賃がやや高めなところ。そこは早めに予定を立てて安い早割チケットの利用を狙いましょう。
→伊丹空港から屋久島への行き方はこちらの記事でも解説しています。
福岡から屋久島への行き方

同じく1日1本のみの就航ですが福岡から屋久島まで1時間20分ほどで到着できます。
やはり、飛行機の運賃が高めなのと、1日1便なので時間的な制約があります。
→福岡空港から屋久島への行き方はこちらの記事でも解説しています。
名古屋から屋久島への行き方

名古屋付近にお住まいならば「セントレア空港」・「小牧空港」が利用できますが、どちらの空港とも屋久島への直行便はありません。
さらに、屋久島に強いJAL便が「セントレア空港〜鹿児島空港」に就航しておらず、他社便で鹿児島空港まで向かう必要があります。
または新幹線で伊丹空港へ向かい、そこから屋久島に向かうといったルートも実は有効な方法。
名古屋から屋久島への行き方についてはこちらの記事にまとめました。
北海道から屋久島への行き方
北海道からのお客さんが実は多い屋久島。でも、屋久島までの移動はやはり時間がかかって大変なのも事実です。
基本は羽田空港〜鹿児島空港〜屋久島空港です。
その他考えられるルートについても詳しくまとめました。
屋久島の行き方 3泊4日以内なら飛行機で

3泊4日以内の屋久島旅行なら、移動に時間をかけ過ぎないのがコツ。そうすれば、現地での滞在時間が大幅に増えて屋久島を存分に楽しむことができます。
例えば、屋久島で定番のアクティビティである縄文杉トレッキングと白谷雲水峡登山を組み入れた3泊4日の旅行プランを考えてみましょう。
飛行機を利用すれば初日と最終日の移動日にも余裕が出てきます。
- 1日目 屋久島に飛行機でお昼に到着→島をドライブ
- 2日目 早朝から夕方まで縄文杉トレッキング
- 3日目 ゆっくりと白谷雲水峡登山
- 4日目 お土産を買って、お昼に飛行機で屋久島出発
このプランだと、2日目と3日目は登山で丸一日費やしてしまいます。また、登山後はクタクタになるのでドライブやお土産屋さんを巡るならば、初日と最終日の半日がポイントになります。
これがもし船を使った移動の場合だと、屋久島に到着するのが夕方だったり、出発するのが朝だったりします。そうすると、登山意外のことに時間を使う余裕がなくなってしまうのです。
旅行日程が3泊4日以下なら、屋久島へは飛行機でアクセスしたほうが充実したプランになります。
→3泊4日の屋久島旅行プランについてはこちらの記事でご紹介しています。
屋久島へ飛行機で行くならJAL系のパックツアーが安心でお得
旅行日程が3泊4日程度であまり時間がないのであればやはり飛行機で行くのが早くてオススメです。
そして屋久島まで飛行機で行くならば、飛行機とお宿がセットになったJAL系のパックツアーがいいでしょう。
特に乗り継ぎが大変な屋久島旅行は、乗継便の飛行機の時間を考えるのが本当に難しくて、私も最初の頃はちゃんと飛行機を乗り継げるのだろうかといつもドキドキでした。
その点、乗り継ぎも考慮したプランを教えてくれるパックツアーなら安心。
さらに、宿と飛行機を別々で手配するよりも安いことが多く、タイミング良くセールやクーポンなどが利用できるのも魅力です。
パックツアーを販売する旅行予約サイトはいろいろありますが、屋久島空港はJAL便のみの就航ですので、JAL系のパックツアーをまずは検討しましょう。
屋久島の行き方 4泊以上なら高速船・フェリーでゆっくりと
時間がかかるものの、屋久島だけではなく鹿児島観光も楽しちゃう「高速船・フェリー屋久島2」を使った移動方法。
なので、4泊5日以上の長い休暇で鹿児島観光も楽しみたいという方におすすめの方法です。
船での移動は島旅行の醍醐味。屋久島へは鹿児島から3種類あり、
が就航しています。
船は乗り継ぎ時間も含めると、飛行機に比べて時間がかかるので、鹿児島空港から乗り継ぐときも時間に余裕を持ってください。
また、復路で船〜飛行機に乗り換える際は更に要注意です。船の時間はバスや電車のように厳密ではなく、30分〜1時間遅れることもよくあります。
鹿児島の港から鹿児島空港までの移動だけでも、バスやタクシーで1時間〜1時間30分ほど必要なので、船で屋久島行き(帰り)予定している場合は、乗り換えの時間を3〜4時間以上は考えておいたほうが良いです。
鹿児島から船で屋久島なら、高速船トッピーの利用が第一選択
屋久島にアクセスする船で唯一、1日数便運行されているのが高速船トッピー・ロケットです。
便の出航時間によって、鹿児島ー屋久島を直行するものと、種子島を経由するものがあります。
移動時間 | 直行:1時間50分 種子島経由2時間30分 |
往復運賃 | 大人:16600円 子供:9200円 |
運行本数 | 1日数便 |
鹿児島から船で屋久島 ゆっくり派はフェリー屋久島2
1日1便のみ運行している旅客貨物船です。
運行時刻 | 鹿児島発8:30〜屋久島着12:30 屋久島発13:30〜鹿児島着17:30 |
往復料金 | 大人:9500円 子供:4800円 |
運行本数 | 1日1便 |
鹿児島を朝早く8:30に出発するため、鹿児島で前泊する必要があります。
ただ、夜行バスなどで早朝に屋久島に到着するならば、時間はかかるもののリーズナブルに屋久島に渡ることも可能。
また、マイカーを屋久島に持ち込むのもフェリー屋久島2なら可能です。
鹿児島から船で屋久島番外編:リーズナブルなフェリーはいびすかす

番外編としてフェリーはいびすかすについてもご説明しておきます。
こちらは1日1便の旅客貨物船です。出発する港は鹿児島本港ではなく、アクセスに不便な谷山港と言うところからです。
運行のスケジュールは
- 夕方18:00に鹿児島の谷山港を出航
- 種子島で停泊し1泊
- 翌日の7:00に屋久島到着
なんと、種子島に一晩停泊し、翌早朝に屋久島に到着します。
しかも、種子島に停泊中は船から降りる事はできないので種子島観光などもできません。
ただ、往復大人6600円・小人3300円でとてもリーズナブル。
さらに、船の中で一晩過ごせるので、1泊分の宿代を節約することができます。
リーズナブルな旅行を考えている方にはぴったりです。
移動を格安に抑えるなら、フェリーと組み合わせて屋久島へ行く
屋久島旅行を格安にするなら時間はかかるものの、フェリー利用が移動料金が安く魅力的です。
屋久島へ格安旅行を考えるなら、
- フェリーとLCCを組み合わせて格安に
- フェリーと高速バスを組み合わせて格安に
が考えられます。
鹿児島空港へは格安なLCCが成田空港・セントレア空港・関西国際空港などから就航しています。
時間や便数の制限はありますが、上手に使えばぐっと旅行代金を抑えられます。
LCCのチケット料金を比較するのは結構手間がかかるので、料金比較サイトの国内格安航空券ならさくらトラベル!やエアトリなどを利用すると便利です。
また、福岡からならは高速バスの運行があり、最安片道2900円〜利用できます。
→ハイウエイバス ドットコム
福岡からならこの方法が最安ですね。長い旅行で移動費用を抑えたいという方はぜひ検討してみてください。
まとめ:屋久島の行き方を決める時は旅行日程に合わせて
屋久島までの移動は手間と時間がかかるもの。
距離的なこともありますし、利用者が少ないので便数が少ないというのもあります。
ですから、できるだけシンプルに手数を少なくするのが、効率よく移動するためのコツです。
もし、屋久島の旅行日程が3泊4日以内ならば、まず最初の選択肢は屋久島まで全て飛行機を使うこと。そうすれば、屋久島での滞在時間が確保できて、希望していたアクティビティやゆったりとした時間が過ごせますよ。
せっかくの屋久島ですから、慌ただしいまま終わってしまってはもったいないですからね。
船の場合
船の移動も趣があってとても素敵なのですが、移動に時間がかかりますので、4泊5日以上の長めの旅行ができる人向けです。
でも、時間がたっぷりあるならば、屋久島だけではなく鹿児島も観光する旅行が考えられます。そんな屋久島&鹿児島旅行もいいですね。
良い屋久島時間が持てるように、ご自身の旅行プランにあった屋久島への行き方・アクセス方法をぜひお選び下さいね。