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テント泊でしっかり眠るなら暖かいシュラフ(寝袋)が必須。
シュラフもいろいろありますが、ダウンを使ったシュラフは軽くて暖かくて登山やキャンプにオススメ!
国内で手に入るイスカ、モンベル、ナンガなどのメーカーはどれも高品質で人気。
ですが、種類がたくさんあって、どれを選んでいいのか迷ってしまう方もいるはず。
本記事を書いている僕は、10年以上にわたり年間60泊以上山でテント泊を経験してきました。
なので、
について、初心者の方に向けてわかりやすく解説します。
そこで、本記事では前半にダウンシュラフの選び方を、後半におすすめのダウンシュラフについて解説しています。
⇨先にダウンシュラフのおすすめを知りたい方はこちらからジャンプ
ダウンシュラフ選びに失敗したくない方はぜひ参考にしてくださいね。
アウトドアアイテムが好物。屋久島や秩父でガイドツアー開を企画・運営。現在は出身地である埼玉県の秩父を中心にに、埼玉の秩父で初心者向けハイキングツアーを開催。
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ダウンシュラフとは「中綿にダウン素材を使用した寝袋」です。
「軽く」、「コンパクト」なのがダウンの特徴。荷物の軽量化を図りたい登山ではうってつけの素材です。
ただし、「ダウンは濡れたり、湿ったりすると嵩が減り、保温力が一気に低下する」、「高価」というデメリットがあります。
そのため、濡れても多少の保温力が得られる「化学繊維素材」を使ったシュラフもあります。
化学繊維素材のシュラフはダウンに比べ、「安価」ですが同重量で比べると「重く」、「かさばる」という特徴があります。
荷物の軽量化を図りたい登山では、価格は高くても軽くてコンパクトになるダウンの主流です。
ダウンはギュッと押しつぶせば驚くほどコンパクトになり、袋から出すと大きく膨らむ力も持っています。
少ない量でもふっくらと厚みのある「かさ」を形成することで空気を沢山溜め込みます。
たくさんの空気が断熱材となり、体の冷えを防ぎます。
コンパクトなることで持ち運びに適しているし、少ない重量でも保温効果が高いので、荷物を軽くしたい登山ではダウンはシュラフにうってつけの素材です。
登山においてシュラフは「寝る時だけ」に必要な道具。
だから、リュックの中でもできるだけ小さくコンパクトになっていてほしいです。そうすれば大きなリュックを使わなくても、他の荷物も入れることができます。
ダウンのシュラフは化学繊維のものに比べるとコンパクトになります。コンパクトになる上、袋から出したら大きく復元する力も強いです。大きく膨らんでいる方が暖かいので、キャンプ場に到着したら早めに袋から出しておけば、寝る時にはフカフカに膨らんでいますよ。
ダウンシュラフは化学繊維のシュラフに比べて、就寝時の温度調整が上手です。
ダウンは湿度が高い時はあまり膨らまず、湿度が低い時には大きく膨らむ、という性質があります。この性質のおかげで、就寝時の寝袋内部の温度を、まるで天然のエアコンのように自動で調整してくれます。
いっぽう、化学繊維のシュラフはそこまでの温度調整はなく、熱いときはめっぽう熱く、寒いときは本当に寒いという傾向があります。
なので、化学繊維のシュラフは使用したい場所の気温とシュラフのスペックが合っていないと、快眠がなかなか得づらいです。
実際、化学繊維のシュラフを使った時の使用感は、「最初は暖かいけれど、就寝中に暑すぎたり、朝方は寒すぎたりと変化する体温についていけない」印象があります。
ダウンのシュラフは就寝中適温をコントロールしてくれて、朝までしっかり眠れるという感じです。就寝中の体温変化に合わせて上手くコントロールしてくれるのがダウンシュラフの特徴です。
ダウンは水濡れに弱いのが最大のデメリット。
濡れてしまうとぺしゃんこになり、乾燥しないかぎり役に立たなくなってしまいます。しかも重くなる!
ダウンシュラフが濡れた時の「かさ」の収縮具合は尋常じゃなく、ただの布の袋になってしまいます。
筆者は一度、濡れたダウンシュラフで寒い一夜を過ごしたことがありますが、「このまま、死んじゃうかも」と思いながら寝たことがあります。
その点、化学繊維のシュラフは濡れに強いです。
といっても誤解しないでいただきたいのですが、化学繊維も濡れてしまうと、「かさ」は減ります。
ただ、ダウンほどではないのでなんとか寝ることはできます(ただし、冷たく寒い夜を忍耐力で過ごす必要はありますが)。
水に濡らさないために、ダウンのシュラフはビニール袋でしっかりとくるむのが基本。
できれば2重にして。そのまま、川に落としても中身が濡れないくらいが目安です。
市販の防水サックに入れるだけだと、水がしみて来ることがありますのであまりおすすめしません。
水濡れに対して神経質にならなければいけないのがダウンシュラフ。
もし、それほど寒くなく、雨の多い場所(例えば、夏の屋久島縦走とか)での使用なら、防水に気を使うダウンよりは、濡れに強い化学繊維のシュラフのほうがメリットがあります。
ダウンシュラフの最大の弱点である「水濡れ」に対して対策されたダウンシュラフもあります。
決して雨の降りしきる中で使えるという防水性ではありません。
ですが、テント内の結露や湿気などに対して、過度に気を使わななくて良かったり、何日も続けてシュラフを使わなくてはならない時などにメリットがあります。
登山用のダウンの寝袋を選ぶときは、下記のようなポイントに気をつけて選ぶと後悔しなくてすみます。
シュラフのダウンの品質を表す一つの指標として、「フィルパワー」というものがあります。
数値が高いほうが高品質とされ、
ともいわれています。同じダウン量なら、フィルパワーが高いほうが保温力が高くなります。
フィルパワー(FP) | どんな人におすすめ? |
---|---|
600〜700FP | キャンプ・ツーリングなどそれほど軽さは求めない人 |
700〜900FP | 登山で使用のため軽さを求める人 |
900FP以上 | さらに超軽量を追い求める人。値段も高いです。 |
登山で使う場合は軽量化が大切。近年はダウンの高品質化が進み、750フィルパワー以上のものを選びやすくなりました。
そこで、これから登山用にダウンシュラフを選ぶのであれば、
登山用途には軽量化のため、750フィルパワー以上の高品質なものがおすすめ
さらに、その上をいく900フィルパワー以上の超高品質のダウンシュラフもありますが、その分お値段が跳ね上がります。
もう一つダウンシュラフを選ぶポイントは、使われているダウンの量です。
ダウンシュラフの暖かさは、
【ダウンのフィルパワー(品質)】と【充填されたダウンの量】で決まります。
ダウンのフィルパワーが決まったら、今度は充填されたダウンの量を決めます。といっても、「このシュラフは800フィルパワーのダウンが400g充填されています」と言われても、よほどの経験者でない限り、そのシュラフの暖かさを想像することはできません。
なので、メーカーはシュラフを選びやすいようにおおよその目安を表示してくれています。その目安はメーカーによって様々で、
など、温度や使用場所・季節などで表されています。この目安をもとに、自分が使うシチュエーションを想定して、シュラフを選びます。
それでもダウンシュラフのグレード選びは頭を悩ませます。
なぜなら、人によって就寝時の体感温度は違うからです。就寝時の体温変化も違い、同じ状況で同じモデルのシュラフで寝ていても、「暖かく眠れる人」と「寒くて眠れない人」がいて他人の使用感はあまり参考になりません。
「このシュラフで寒くないのか、ちょっと不安・・・」と感じたら、思い切ってワンランク上の暖かさのシュラフを選びましょう。
例えば、モンベルのシュラフで「快適温度4℃、最低使用可能温度-1℃」と提示されている「モンベル シームレスダウンハガー800#3」というモデルがあります。
自分が使用する場所の季節や標高から、想定温度を調べてみた場合「4℃前後」だとしたら、このモデルでも大丈夫そうです。
しかし、その日だけ急に寒気が入ってきて、キャンプ場についたら氷点下を下回るなんてこともあります。
筆者の場合だと氷点下を下回ると、このシュラフではダウンジャケットを着てたとしても、寒くて快適に眠ることができないかもしれません。
そういった、可能性も考えるともうワンランク上の「シームレスダウンハガー800#2」が最適解になります。
逆に、その日が10℃を超える暖かい日だった場合は「シームレスダウンハガー800#2」でオーバースペックです。
ですが、そんなときは薄着になりジッパーを全て開放して、シュラフを掛け布団のように使用すれば大丈夫。
少し荷物が重くなりますが、それでも、保温力が足りなくて寒くて眠れないよりはマシだと考えます。
自分にドンピシャなシュラフを選ぶのは「経験」と「自身」が必要です。もし、初めてのシュラフで寒くないか迷うならば、メーカー提唱している基準を参考にして、それよりもワンランク上の暖かさのモデルを選んでみましょう。
1972年に創業の日本の寝袋メーカー。2001年に発売され、その後も改良が続けられているエアシリーズは寝袋の定番として人気が高いです。品質の高い素材を使い、体に合わせた3D構造、高い縫製技術など、クォリティの高い製品を作り続けています。
日本のアウトドア総合ブランドとして海外でも評価の高いモンベル。寝袋も数多くのラインナップがあり、用途に合わせて選ぶことができます。高品質なダウンを使った寝袋は数年ごとにブラッシュアップが重ねられ、革新的なモデルを次々と発売しています。価格も抑えられているので、初めての寝袋に選ぶ人も多いです。
1990年創業の日本のメーカー・ナンガ。寝袋のみならずダウンジャケットなどのアパレル分野でも品質の高いアイテムを作り出すメーカーです。創業当初から国内アウトドアショップ等のプライベートブランドの寝袋を生産しその品質の高さが評判になりました。現在は自社ブランドとしての地位を確立し、日本を代表する寝袋・ダウン製品メーカーとなりました。
それでは、ここからは筆者がいろいろ調べた上でおすすめだと感じた750フィルパワー以上のダウンシュラフを紹介します。
ダウンシュラフ選びに迷っている方は、参考にしてみてください!
ダウンシュラフ選びに迷ってしまったら「イスカ エアドライトシリーズ」がおすすめ!!
高品質なダウン800フィルパワーを使用。エアプラス450より暖かいモデルには、より保温力を上げる、ドラフトチューブ、ショルダーウォーマー装備。そのため、重量も840gと上がります。
胸から腰はボックス構造で暖かさを確保。また、冷えやすい足元はダウン量を多くし、ゆとりをもたせた設計になっています。
こんな人におすすめ
製品名 | 重量 | 適温下限 | 想定環境 |
---|---|---|---|
エアプラス280 | 550g | 2℃ | 初夏から初秋までの中級山岳や夏の北海道ツーリストにも最適 |
エアプラス450 | 840g | −6℃ | 春から秋まで幅広く対応。もっとも応用範囲の広い3シーズンモデル |
エアプラス630 | 1030g | −15℃ | 冬山、冬キャンプ、車中泊に日本の冬の定番モデル |
同じくイスカのエアドライトシリーズ。特徴は「撥水ダウン750FP」を使用しているところと、エアプラスに比べると、やや価格が安めです。
撥水ダウンは特殊な処理をすることで、ダウンが保水しづらい、濡れても乾くのが早いという特徴があります。実際は全く濡れないというわけではないのですが、従来のダウンよりも濡れや湿度に対して神経質にならなくても良いというのは利点です。
こんな人におすすめ
製品名 | 重量 | 適温下限 | 想定環境 |
---|---|---|---|
エアドライト190 | 415g | 8℃ | 山、旅、巡礼、サイクリストなど夏を中心に活動する方に最適なモデル |
エアドライト290 | 560g | 2℃ | 初夏から初秋までの中級山岳や夏の北海道ツーリストにも最適 |
エアドライト480 | 870g | −6℃ | 春から秋まで幅広くご利用いただけます。もっとも応用範囲の広い3シーズンモデル |
エアドライト670 | 1070 | -15℃ | 冬山、冬キャンプ、車中泊に日本の冬の定番モデル |