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「縄文杉トレッキングコースはどんな道のり?」
「日帰り縄文杉の入り口の荒川登山口はどうに行けばいい?」
縄文杉へのトレッキング、ちょっと挑戦してみたいけど、行き方やコースがよくわからない…そんな風に思っていませんか?
この記事では、縄文杉トレッキングのメインの登山口である「荒川登山口」からのトレッキングコースの概要について解説します。
コースの概要以外にもお弁当の準備やバス乗り場の情報まで必要な情報はほぼ網羅。
この記事を最後まで読めば、縄文杉トレッキングコースへの不安なポイントがスッキリ解消しますよ。
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「縄文杉トレッキング全般」については下記の記事でも詳しく紹介しています。
2003年に屋久島へ移住し、17年間屋久島でエコツアーガイド業に従事。現在は出身地である埼玉県の秩父に戻り、埼玉の秩父で初心者向けハイキングツアーを開催。好きな屋久島の観光スポットは白谷雲水峡・縄文杉。
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縄文杉トレッキングコースとしてメインにあたる「荒川登山口日帰り往復コース」 を解説します。
地図の右下がスタート。左上が目的の縄文杉。
地図の左のほうのトロッコ終点というところまで、全てトロッコ道です。
地図を見てもわかりますが、殆どがトロッコ道です。「トロッコ道はなだらかだから楽勝じゃん」と思いきや、実はこのトロッコ道が本当に長いです。
トロッコ道をいかに疲れずに攻略するかがこのコースの鍵です。
次は高低差を見てみましょう。
緩やかな勾配がトロッコ道。トロッコ道の終点から急勾配の山道が始まります。
往復10時間
往復 約22km
約700m
日帰りコースとしてはやはりロングコースと言わざるを得ません。難易度的には初心者向きですが、体力的には中級者以上といったところです。
もし、あなたが普段登山をしていないならば、下記の記事も参考にして万全な準備をして下さい。
準備体操が済んだらいよいよ登山開始です。
季節によってはまだ暗く、ヘッドライトが必要な場合もあります。
ヘッドライトは必ず持ちましょう。
スタートからトロッコ道がいきなり始まります。近くにはトロッコの格納庫があり、運が良ければ稼働するトロッコが見られることも。
スタートして暫く歩くと、露出した屋久島花崗岩の岩肌が見えてきます。屋久島は地下から花崗岩が隆起してできた島。その一部が露わになっているのです。
トロッコ道沿いの森はまだまだ若い森です。
というのも、屋久杉の森は江戸時代から明治、大正、昭和と伐採され続け、伐採が終わってからまだ5〜60年くらいなので、森がまだまだ成熟していないのです。
そのため、森の木の間隔が密になっておらず、陽の光が差し込むときれいな木漏れ日が見られます。
そんな若い森にたくさん生えるのがヤマザクラたち。
トロッコ道沿いはこのヤマザクラの木の宝庫なのです。
4月にはきれいに咲いた桜の花がトロッコ道を彩ります。春のおすすめの風景です。
単調な道が続くかと思いきや、スリル満点の高い橋を何箇所か渡らなければなりません。
手すりがついているものもありますが、何故か手すりのない橋もあります。
くれぐれも注意して渡りましょう。
特に雨の日は木道が滑りやすくなっています。
絶対に落ちないでください!繰り返します。絶対に落ちないでください!!!
高所恐怖症でも慌てずゆっくり、いつもどおり歩けば大丈夫です!
スタートから40〜50分ほどで小杉谷集落跡地に到着。
ここはかつて人が住んでいた集落の跡地。
小杉谷は大正から昭和45年まで、主に山仕事に従事する人々とその家族が住んでいた山の中の集落でした。
当時は商店、銭湯、郵便局などもあり、こんな山の中なのに町として機能がしっかりとあった場所です。
ここにはこのコースでは貴重な「屋根」がある休憩舎があります。
雨の日はたいへん助かる存在です。しばし休憩をしていきましょう。
集落跡を過ぎる途中、今度は左手にきれいな川が見えてきます。
天気がよければ行きか帰りに立ち寄って休憩しましょう。屋久島の川は透明度が高くとても美しいです。
ちなみに人が放流したヤマメが泳いでいることがあります。
集落跡地がが終わりしばらく行くと、白谷雲水峡へ分岐できる楠川別れが出てきます。ここまでスタートから約1時間30分です。
この先に一つ目のバイオトイレがあるので、お手洗いが必要な方は寄っておきましょう。
楠川分かれからもまだ1時間はトロッコ道ですが、すこし傾斜もつき始めます。
思っている以上に足に疲労がたまりますので、オーバーペースに気をつけて歩いていきましょう。
縄文杉トレッキングコースに2つあるうちのトイレの一つ。
トロッコ道途中のバイオトイレです。おがぐずと菌の力で屎尿を分解してくれるすごいトイレ。
室内にはボタンがあるので使用後はポチッと押して下さい。
次のトロッコ道の終点にもバイオトイレまでここから1時間ほど。
心配ならココで済ませておきましょう。
とにかく、ひたすらトロッコ道が続きます。
正直、景色があまり変わらず少し退屈する時もあります。
普段はあまり見られない現役のトロッコが走ってきたり、ヤクシカの親子がのんびりと歩いていたりすることもあります。
疲れてきたら、気合を入れ直して元気に歩いていきましょう。
トロッコ道終点にはバイオトイレがあるので、ココで済ませておきましょう。
この先はココに戻るまで4時間前後、基本的にトイレがありません(縄文杉の先、往復20分で高塚小屋のトイレが利用可能ですが)。
ここから登山道が始まります。そして縄文杉までは2時間30分ほど。
登山道はいきなり急階段で始まりますのでペースを上げすぎずにゆっくりと登りましょう。
息が切れないペースが長続きするコツです。
ルートには時々番号札がついていて、縄文杉がちょうど50番だそうです。現在位置の目安にしながら登っていきましょう。
中に人が入れるほどの大きな屋久杉の切り株。中から見上げた時、空いている穴の形がハートに見えるということで人気のスポットです。
ウィルソン株だけではなくその周りの森にも目を向けてみてください。立派な屋久杉が立ち並ぶ森が広がっています。
▼ウィルソン株のハートの写真はコツが必要です。以下の記事でも紹介しています。
いくつかの急登を登っていくと、立派なヤクスギたちが次々と出てきます。この大王杉も名前に負けないほどの大迫力。縄文杉と並ぶ屋久島を代表するヤクスギです。
そしてこの大王杉あたりから森の雰囲気が変わり、巨木が多くなってきます。夫婦杉など名前の付いた木もありますが、名もなき巨木も増えてきます。
あるき始めから5時間弱、朝の起床から考えると1日にがかありでやっと縄文杉に到着です。お疲れ様でした。しばしの時間ですが縄文杉をじっくりと堪能して下さい。
縄文杉に到着したらそれで終わりではありません。そこはまだ半分の地点でここから折り返し下山がスタートします。
けれど一度歩いた道なので、意外と早く感じるかもしれません。行きに見そびれたものを見ながら山道を下り、トロッコ道到着までに80分かかります。
帰りのトロッコ道は、すべて下り傾斜なので、予想外にスピードが出ます。「18時までに下山バスに乗る」というタイムリミットを考慮に入れて怪我のないよう進みましょう。
これまでの11kmの登りで疲れた体に、復路の下山も11km。このダメージの追い討ちはけっこう大変です。
18時に間に合うペースで歩けなければ、のんびりタクシーで帰る方法もあります。(タクシーは荒川登山口から携帯で呼べるよう看板があります。)
縄文杉トレッキングの登山口「荒川登山口」までに行くまでの流れについて解説します。
バスチケットを持っていない方は、前日のうちに屋久島等内の観光協会等で購入しておきましょう。
前日にチケットを購入しておけば、当日の朝はバス乗り換え所でバスの乗車券とチケットを交換するだけでOK。すぐに列に並ぶことができます。
登山口までのシャトルバスは先着順。少しでも早く列に並んだ方が無駄な時間が無くスムーズに進みます。
もし、チケットを持っていない方は、当日の朝、バス乗り換え所のチケット販売所の窓口で購入することができます。
以下は、屋久島の登山バス券の販売および返金窓口の情報のまとめです。これらの窓口で、登山バス券の購入や返金が可能です。
まず、朝起きたらその日の天気予報と登山口までのバスの運行状況をチェックしましょう。
天気予報はヤフー天気などを利用します。注意報や警報などが発令されれば、登山口までのバスの運行に支障がでてきます。
同時に荒川登山バスの運行状況もツイッターなどでチェックしておきます。
登山に必要な昼食弁当を受け取ります。
宿泊している宿によっては、お宿で受け取れる場合もあります。
それ以外の場合は前日に予約しておいた弁当店に直接受け取りに行きます。
レンタカーなら途中に立ち寄ることができますが、バス移動だと途中下車ができないので、朝食弁当が受け取れる宿に宿泊しましょう。
屋久島でお弁当を購入できるお店は下記をチェックしてください。
レンタカーやバス、タクシーなどで、荒川登山口へのバスが発着する屋久杉自然館へ向かいます。
レンタカー利用の場合は早朝の暗い道を運転する場合があります。屋久島は街灯が無いところばかりなので、運転に気をつけてください。
特に飛び出してきたヤクシカを轢いてしまうことがあるので、スピードの出し過ぎは注意です。
バス移動の方はバスに乗り遅れないことが大切。
バスに乗り遅れた時点で、その日の縄文杉登山は終了になってしまう可能性が高いです。
早朝なのでタクシーもつかまりません。タクシー会社に電話をしても誰も出ません(悲)。
なので、絶対に荒川登山バスに乗り遅れないでください。
荒川登山バスの発着時間は下記のリンク先をチェックです。
シャトルバス内は飲食禁止なので、朝食はバスに乗る前や登山口に到着したときに済ませてしまいましょう。(その時間も考慮しておきましょう)
できれば、バスに乗る前に済ませてしまうのがベストです。
登山口に着いたら、雨が降っていて休憩所も満員なんてことも考えられます。
そうなると、朝食を取るのも大変です。
なので、朝食はシャトルバスに乗る前に済ませておくのがおすすめです。
荒川登山口までのバスの乗車時間は35分ほど。
カーブの多い山道なので車酔いする方は酔い止めを飲んでおくと良いでしょう。
登山口にはトイレがあるので出発前に済ませておきます。
縄文杉の出発口である荒川登山口までは、荒川登山バスかタクシーでしか乗り入れることができません。(3月〜11月の期間限定。他の時期は車での乗り入れが可能です。)
縄文杉の登山客増加に伴い、環境への配慮と、登山口周辺の混雑の緩和を理由に義務づけられたためです。
荒川登山バスは安房の「屋久杉自然館」から出発しています。「屋久杉自然館」と「荒川登山口」までは片道35分ほどの距離です。
屋久杉自然館からの、荒川登山バスの出発時刻は朝5時から5時40分までしかありません(季節により4時40分の便があり)。
また、帰りの荒川登山口からの最終便は夕方17時45分(季節により早まる場合あり)です。
荒川登山バスは頻繁に時刻が変わります。正確な時刻はこちらのサイトからチェックして下さい。
もし最終のバスに間に合わない場合は、タクシーを下山口で手配する必要があります。(バスの時刻については変更になる場合があるため、事前に確認しましょう。)
荒川登山バスの乗り換えポイントとなる、「屋久杉自然館」は安房地区にあり、近くに大きな無料駐車場と屋久杉自然館のバス停があります。
荒川登山バスのチケットは登山バスに乗る直前に窓口で購入が可能ですが、できれば当日の朝は混雑することもありますので事前に購入しておけばスムーズです。
が、必要です。