屋久島でトレッキングを成功させる基本の「体力づくり」

人生で初めてマラソン大会に参加すると決意をしたら、多くの方はぶっつけ本番ではなく、事前の練習からスタートすると思います。
大会の数ヶ月前から、少しずつ走る距離とペースを上げて、最後まで怪我なく走りきれる体を作っていくはずです。
実は登山も同じように、最後まで怪我なく歩き通せる体力づくりを行う必要があります。
マラソン大会に出場するほどの大変さはないかもしれませんが、怪我をしない為には最後まで余力が残っているように、歩き続けられる体力が必要です。
⬇もっと屋久島の登山コースを知るなら下記の屋久島のおすすめ登山コース14選が参考になります。

屋久島のトレッキングで体力づくりが必要な理由
屋久島の縄文杉や白谷雲水峡などの人気トレッキングスポットは、実はしっかりとしたトレッキング。
なので、しっかり歩けないと目的に場所に行くことができないどころか、怪我や遭難などのドラブルの原因にもなります。
事実、毎年何度も救助隊が出動し、時には命に関わるような事故も起きています。
でも、「ガイドツアーに参加すれば、ガイドさんがサポートしてくれるでしょ」と思うかもしれません。
確かに、ガイドツアーに参加すれば、ペース配分等を適切にコントロールしてくれます。ですが、体力的に無理だと判断した場合は、安全を考えて待機してもらうことになります。
つまり、体力が無いと目的の縄文杉や白谷雲水峡などを楽しめなくなってしまうのです。
そんな事にならないようにできることはしっかり歩くための体力をつけること。
そのためには、事前の体力づくりが大切なのです。
せっかくの屋久島旅行です。体力ギリギリで歩くよりも、余裕を持って歩いたほうが絶対に楽しいはず。
ぜひ、屋久島に行く前にしっかりとした体力づくりをおすすめします。
メッツ値で見る登山の運動強度
メッツ(METs)値という運動強度を測る指標があります。
運動を行った時には安静状態と比べて、何倍のカロリー消費が生じているかを表すものです。
例えば普段の生活のカロリー消費を1.0とすると、散歩が3.5と言った具合に表します。これは安静時の3.5倍の代謝(カロリー消費)となります。
この指標は掃除や散歩などの日常生活での人の行為や、サッカー、ランニングなどのスポーツにいたるまで、様々なアクティビティで数値化されています。
例えば、日帰り登山に必要なお水やお弁当、レインウェアなど約4.5kgの荷物を持った状態での登山がメッツ値7.3とされています。
メッツ値7.3を他のスポーツに当てはめると、エアロビクス(強)、テニス(シングル)、ジョギング、スカッシュなどがあり、どれもカロリー消費の高い運動であることがわかります。
ちなみに、ヨガはメッツ値2.5、ピラティスがメッツ値3.0です。ヨガやピラティスだって、しっかりやれば相当ハードです。登山がいかに運動強度が高いかがわかります。
年齢は関係ない!普段の運動習慣が大事。
よく「縄文杉に行くなら若いウチに」という言葉をよく聞きます。
確かに若い時は無理が利きますし、まだまだ足も動くでしょう。ところが実際に山を歩いていると、20代位の若い方(男女問わず)が膝にサポーターを巻いて下山してくるという光景をよく目にします。
その反面、60代位の方でも身軽に歩き通してしまうことも普通です。
時折、そんな元気な60代の方に失礼を承知で「どうしてそんなに歩けるのですか?」と聞くこともあります。そして帰ってくる答えの多くは
『普段から歩くことを心がけているから』
です。
毎日散歩の習慣があったり、ジョギングをしていたりと、足を動かす運動習慣を持っていらっしゃる場合が多いです。どうやら普段の運動習慣が縄文杉トレッキングの成功の鍵と言うことが出来そうです。
足の上下運動が効く。階段の上り下りやスクワットが効果的

『登山における一番のトレーニングは登山をすることだ』
というのがこの問題に対する正直な答えです。
けれども、そう簡単に山に行けないなら、普段の生活で体力づくりをしてみましょう。
『ポイントは平坦な道を歩くよりも、上下運動のある階段やスクワットなど』
です。仕事の行き帰りで電車を使う方はエスカレーターを使わずに駅の階段を使ったり、マンションにお住まいの方はエレベータを使わずに階段を利用したりと、気にしてみると意外とトレーニングの場所は多いものです。
これをきっかけにして、運動習慣が増えれば健康的な体も手に入りますので、ぜひ普段の生活から意識してみて下さい。
やっぱり近くの山に登ってみるのがイチバン
もし、幸運にも近くに丁度いい山があるなら、3時間程度のハイキングから始めてみましょう。
全く普段運動をしていない方は3時間のハイキングでも筋肉痛になるはず。
でも、それを1〜2週間ごとに3〜4回繰り返せば、自分でも驚くほど足が動くようになります。
もし、余裕が出てきたら距離を伸ばしたり、歩く時間を伸ばして下さい。
コツは徐々に強度を上げていくこと。いきなり、ハードな登山をしてしまうと、膝が悲鳴をあげて病院に行くことになってしまいます。
まずは、近くの低い山でもいいので、高低差のあるところを登ることが一番の体力づくりです。
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