屋久島の台風シーズンはいつ?台風に当たったときの対処法【旅行ガイド】
せっかく屋久島のベストシーズンを選んだのに、それでも発生してしまうのが台風。
もうすぐ念願の屋久島旅行だというのに、台風発生&屋久島に近づいてくるという情報は本当にショックです。
相手が自然だから仕方ないとはいえ、正直旅行のテンションも下がってしまいますよね。
屋久島旅行の時に台風が発生してしまったらどうすれば良いのか、そして避けられる季節はないのか?
本記事では参考になる屋久島の台風データと、台風発生時の対応についてまとめてみました。
- 屋久島の台風シーズンはいつか
- 屋久島に台風が接近したときに考えられるリスク
- 実際に台風に当たってしまったときの対処方法
屋久島の台風シーズンは?
今回は気象庁が発表している、台風に関する過去のデータを利用して、屋久島の台風の状況をデータで見てみました。
4月〜11月までは台風の影響を受ける可能性あり
まずは、鹿児島県の薩摩地方、大隅地方、種子島・屋久島地方のいずれかの気象官署等から300km以内に入った場合を「九州南部に接近した台風」として、過去36年間(1980年〜2016年)ついて調べてみると。
- 過去36年間に九州南部に接近した台風の「年間平均値は3.5個」
- 7月〜10月に0〜3個程度接近
- 4月〜6月&11月にも台風が接近する年があり
- 12月〜3月には台風接近数はナシ
という結果に。
つまり、4月〜11月までは多かれ少なかれ、【屋久島近辺を台風が通過する可能性がある】ということが分かります。
また、1951年〜2016年までの統計では、台風上陸直前の中心気圧が低い(勢力が強い)台風TOP10のうち、6個が鹿児島に上陸する台風であるという結果が出ています。
南の海上で発達し、勢力が強くなった台風が鹿児島県付近で上陸すると言うことです。
屋久島もその影響を強く受けることが分かります。
観光シーズンは台風の可能性と隣り合わせ
いきなり残念なお知らせですが、上記の結果から屋久島の観光シーズン中は少なからず台風の可能性があります。
データから見ると台風シーズンと言われる7月〜10月は〜3個。
平均すると月に1個の台風が接近していることが分かりました。
しかもそれ以外の、4〜6月や11月でも台風が来ることもあり、完全に大丈夫な季節とは言い難いです。
更に6月は梅雨の季節でもありますので、台風が来ずとも梅雨前線の影響を受けてしまいます。
となると、台風を完全に避けられる季節は12月〜3月の冬の季節のみ。
観光のオンシーズンである4月〜11月は台風の恐れが多かれ少なかれあるということが分かります。
屋久島の季節についてはこちらの記事も参考に!
台風とは切り離せないのが屋久島
屋久島は勢力の強い台風が襲来する、台風とは切っても切り離せない島。昔から屋久島に住む人々も屋久島の自然も、上手に台風と付き合ってきました。
例えば、屋久島の家には平屋が多いです。しかも、天井の低い平屋です。これは屋久島に来る台風の威力がとても強いので家が飛ばされないように配慮したものです。
また、森の木々を見ても台風の強い風で枝葉が吹き飛ばされ、立ったまま枯れている「立ち枯れの木」が多く見受けられます。
こうやって見ると屋久島が台風の影響を受けるのは決して珍しいことではありません。
屋久島は台風とは切っても切れない生活をしていると言うことが分かります。
屋久島に台風が接近したらどうなる?考えられる悪影響
自分の旅行のタイミングで台風が来て欲しくないもの。でも台風が発生してしまったらどんな影響がでるのか?
台風接近時の考えられる影響について解説します。
①船と飛行機が欠航する可能性あり
屋久島は船か飛行機のみでアクセスが可能な場所。
なので、船と飛行機が欠航するとすると、屋久島に行けなく&出られなくなります。
まず船についてですが台風が発生すると、台風自身よりも先に波が屋久島に到達します。
波の高さが4mを超えてくると、先に船が欠航に。
それでも、飛行機は風と視界が良好な限り、頑張って飛んでくれます。
ですが、いよいよ台風が近づき、視界が悪くなって風が強まると、飛行機も欠航します。
こうなってしまうと、屋久島は本当にアクセス機能が麻痺し、島から出ることも、島に入ることもできなくなります。
②アクティビティが中止になる可能性あり
屋久島に行ったら登山やダイビングを予定している方も多いはず。
ですが、天候不順でこれらのアクティビティが中止になる可能性が高いです。
山の中では雨が強まれば土砂災害の危険性が高まりますし、風が強まれば森の木々の太い枝が頭上に落ちてくる可能性が高まります。
ダイビング等の水のアクティビティは波の影響を受け始めれば、中止にせざるを得ません。
予定していたアクティビティができなくなる可能性が高まります。
③台風直撃ならホテルから出られなくなる可能性あり
屋久島の台風は本当にすごい威力です。
台風が直撃した場合は、外に出ることすら危険という状況になります。
僕はもともと関東の人間なのですが、屋久島で始めて経験した台風は印象的でした。
風で家が揺れるし、窓ガラスが割れるかもと思うほど、ガタガタ言うし。外ではいろいろなものが飛んできます。
正直、外に出ようという気にもならないほど恐ろしいものです。
④お店から食料品が減り、飲食店は休業
物資の輸送を担う、フェリーが欠航すれば、生鮮食品がスーパーから姿を消します。
なので、ホテルに缶詰状態になる前に、食べ物だけは確保する必要があります。
食事ナシの素泊まりプランの場合は深刻な問題なので、早めに食料を確保しましょう。
飲食店も休業する可能性が高いので、本当に食べ物にありつけなくなる可能性があります。
屋久島の台風の対処法
屋久島旅行期間に台風が発生したときの対処方法について以下のパターンに分けて解説します。
- 旅行前ならキャンセルに
- 旅行後なら早めに島を脱出
- 脱出できなければ覚悟を決める
① 旅行出発前ならできるだけキャンセルに
屋久島に行く前に台風が発生&影響がありそうなら、旅行をキャンセルすることをおすすめします。
理由は前に挙げたように、いろいろな悪影響が考えられ、屋久島を楽しめないかもしれないからです。
飛行機や船などが条件付き運行になれば、キャンセル料等は基本的に必要ありません。
すぐに、キャンセルの連絡を入れましょう。
ただし、以下の場合はキャンセル料が発生してしまいます。
- 条件付き運行ではない場合のキャンセル
- 自己都合の場合のキャンセル
旅行をキャンセルは残念ですが、次回に変更するのがおすすめです。
ちなみに、台風時なら宿泊のキャンセルも多くは無料かもしれませんが、それは個々のお宿のキャンセルポリシーに準じます。
飛行機と宿がセットになったパッケージツアーなら、条件付き運行になった段階で宿泊のキャンセルも無料になるので、安心感がありますよ!
② 屋久島にいるなら早めに島を脱出
屋久島旅行を出発してしまったあとに台風が発生した場合について解説します
考えるべきは早めに屋久島を脱出するか、覚悟を決めるかどちらかです。
島から出発するアクセス方法が無くなれば、本当に島から出られません。
仕事が控えていて、滞在を延長できないならやるべきことは、
- 全力で船・飛行機のチケットの手配
- 各種キャンセルの連絡
まずは、全力で島から脱出する手段を確保しましょう。
台風が発生してきた場合は、他の観光客の方も同様の行動を起こします。
限られた船・飛行機の座席数なのでとにかくスピードが大事です。全力でチケットの手配をしましょう!
③ 最終手段は覚悟を決めて屋久島で台風を迎える
船や飛行機のチケットを確保できなかった場合は
覚悟を決めて屋久島で台風を体験する
もう、屋久島の台風を楽しんじゃいましょう。
以前、新婚旅行で屋久島を訪れて台風に直撃し、4日間ホテルで缶詰だったという方がいました。
それでも、普段できない経験だし良い思い出になったそうです。
そう!台風を楽しむポジティブな気持ちが大切になります!
もしかしたら、運良く台風のルートが逸れるかもしれません。そしたら、山も森も人が少なく貸切状態になる可能性もありますよ!
台風で屋久島に行けなくても、また次回チャレンジすればいい!
都会にいると、台風でもなんとかなりそうな気がしますが、屋久島にいると自然の力の前では「何ともならない」、「自然には逆らえない」ということが良くわかります。
でも、そんな当たり前の自然と人間の関係を知ることも、屋久島旅行の一部なのではないかと考えます。
台風が発生したら屋久島に行くことも、島から出ることもできない可能性がある。
そんな条件の厳しい場所だからこそ、屋久島はなかなか行くことができず、「一生に一度は訪れたい場所」と言われるのかもしれません。
まず、ご自身の屋久島旅行が近づいてきたら、1週間前くらいから天気予報をチェックするのを忘れないで下さいね。
台風のときに威力を発揮するパッケージツアー
台風などで旅行が予定通りうまく行かない場合に威力を発揮するパッケージツアー。
特に往路で欠航や条件付きになった場合、ツアー代金が全額返金になるので安心感が違います
屋久島は台風の多いところ。安心でお得になりやすい屋久島パッケージツアーの利用をおすすめします。
屋久島に行くベストシーズンを決める
せっかくの屋久島旅行なので、できれば台風には当たりたくないもの。
他の季節の屋久島はどうなの?と気になる方も多いはず。
季節によって、良さが違うのが屋久島のいいところ。
屋久島のベストシーズンについて、詳しく知るなら以下の記事を参考にしてみて下さい。