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安全性と快適さを大きく左右する、登山時のアンダーウェア。
衣類の中では一番”薄い”存在ですが、肌に直接触れるアイテム体温コントロールに重要な役割があり、一番気を使いたいアイテムです。
にもかかわらず、登山初心者ほど一番手を抜きがちなアイテムでもあります。
僕も登山を始めた頃は雑に選んでました
ですが、品質が良く適切なアイテムを選べば、登山の安全性と快適性が大きくアップするアイテムです。
この記事では登山のアンダーウェア選びの方法とおすすめのアイテムをご紹介します。
自他共に認めるアウトドアアイテム&道具好き。2003年に屋久島へ移住し、17年間屋久島のフィールドでガイドツアーを運営。現在は出身地である埼玉県の秩父に戻り、秩父を舞台にネイチャーガイドツアー開催。
オーセンでは埼玉の秩父でハイキングツアーを行っています。屋久島に行く前の足慣らしに、週末のリフレッシュに、ぜひご利用下さい。
登山におけるベースレイヤーの役割をひとつに絞るならば
であるということができます。
運動中なら汗をかいて衣類が濡れても、体温が高いため問題ありません。
ですが、汗をかいた状態で動きを止めると体温が下がり、冷えた衣類は気化熱により乾ききるまで体を冷やし続けます。
いわゆる『汗冷え』というものです。
汗冷えを防ぐために、肌面の水分コントロールを担っているのが、肌に直接触れるベースレイヤーの役割です。
その方法は主に以下のような機能に支えられています。
素材や機能によって多少の違いはありますが、主にこのような機能が登山用ベースレイヤーには備わっています。
ベースレイヤーは外見からはあまり見えない部分なので、ついついおろそかにしがちですが、とても重要なアイテム。
命を守るアイテムと言っても過言ではないかもしれません。
素材選びが重要で
のどれかから選ぶ
コットンはだめです。コットンは糸の中に水分を吸収して保持する能力が高いので、一度濡れるとなかなか乾かなくなります。
体表面に濡れたコットンが張り付き続けると、気化熱で体温が奪われ続け、体温が下がってしまいます。
同じ理由で、化学繊維のレーヨンなども気をつけたほうがいいです。
発熱素材に使われることが多いですが、やはり水分を含むと乾きにくいので、体表面から熱を奪ってしまいます。
グループ遭難の事例でベースレイヤーの素材の違いで、生死を左右したという遭難事故もあるくらいです。
ポリエステルを中心に化学繊維で作られたベースレイヤーは、素材の加工技術により様々な機能を作り出すことができます。
とくに速乾性と吸汗性に優れたものが多く、運動量の多い時や、温暖な気候の時に汗を素早く吸収し、拡散・気化させて肌をドライに保ちやすくなっています。
なので、夏場に使用するベースレイヤーとして最適です。
反面、長く着続けると匂いが出やすいので、防臭機能のあるものや泊まりの登山などは着替えが必要です。
まず、最初に買う一枚としては価格も安く耐久性もあるのでおすすめです。
ただ、化繊の場合は次に上げるウールよりは温度の対応範囲が狭いです。
なので、季節や山の標高によって適切な一枚を選ぶのが毎回頭を悩ませます。
できれば、何枚か用意しておくといいでしょう。
アウトドアでよく汗冷えに強く信頼されているのが、ウール素材を使ったアンダーウェア。
寒い季節に汗をかくような登山では、立ち止まった時に汗で濡れたシャツが体温の低下の原因になります。
ウールはそんな環境下でも、体を冷やしすぎることがない素材です。
ウールのベースレイヤのメリットは以下の通りです。
ウールの表面にはスケールと呼ばれ、松ぼっくりのかさのようになっています。
しかも、ウールの表面は水を弾く性質も持ち合わせています。
湿気を吸収するとこのスケールのかさが開きます。
もし、汗をかいてウールの内部に水分を蓄えていても、
ので、肌とウールの水分が接点が少なくなります。
その仕組のおかげでウールは水分を保水しても、体を冷やすことが少なく、冷えに対して強いという特徴を持っています。
さらに、ウール自体が体から発する水蒸気を吸収すると発熱する性質を持っています。
このおかげで肌の表面からの湿気を吸って発熱し、薄い生地でもより暖かく感じることができます。
基本的にウールのベースレイヤーには極細繊維のメリノウールを使用します。
例えば、ウールのベースレイヤーで有名なアイスブレーカー者では『17〜19ミクロン』という高品質のウールを使用しています。
そのため、非常に着心地が良くチクチクするようなことが少ないです。
ただ、メリノウールにはデメリット面もあります。
生地自体の耐久性が低く何年も着れるものは少ないかもしれません。
何度も洗濯をするようなベースレイヤーでは、摩耗により繊維が痛みやすいのも事実です。
その弱点を補うために開発されたのが次にご紹介する、ウールと化学繊維のハイブリッド繊維です。
ウールと化学繊維のメリット・デメリットを補い合ったのがハイブリッド繊維のベースレイヤーです。
ウールには汗びえをしない特性や、防臭性といったメリットがある反面、耐久性が低い・乾きづらいという弱点があります。
それに対して化学繊維と混紡することで、耐久性や速乾性などウールが持ち合わせていない機能をプラスしお互いのメリットを生かしています。
使ってみると化繊に比べて汗をかいてもすごく寒いという事が無くなります。証拠に登山後に風邪を引くことが多かったのですが、それがなくなりました。
このあたりは先ほどのウールのメリットを引き継いでいます。特に耐久性の高さは特筆モノで、ウール100%のものだと、2〜3シーズンで買い替えていたものが、より長く使い続けられる様になりました。
その反面、価格が高くなるのがネックで、最初買う時はけっこう悩みます。
ただ、長く使うなら、結果的にはコストパフォーマンスとしたら悪くないです。
それぞれの素材ごとに特徴が違うアンダーウェアですが、どのように使い分けたらいいのか悩んでしまいますね。
僕の場合は、
という使い分けをしています。
汗をかく+保温性が欲しい登山の時はハイブリッドタイプを使います。
汗をかき続けるような夏の低山歩きには化繊のものを。
それほど汗をかかない、寒い季節のゆるいハイキングやキャンプではウール100%を着る事が多いです。
特にハイブリッドシャツは春や秋などの、汗もかきそうだし、寒くもなりそうだしといった時にぴったりなので、1年を通して山に登るなら、一番出番が多いかもです。
非常に品質の高いアイスブレーカーのものが最近の主流。生地の厚さも200のほうが多用途に使えますね。
暑い季節ならこの一枚。何も着ていないときよりも涼しいのでは?と思うほどひんやりと感じます。
汗をかいてもすぐに乾くのもお気に入りです。
ナイロン13%とウールを混紡し、耐久性があるのが特徴。寒さが気になるときはハイブリッドタイプをチョイス。悩んだときもとりあえず選んでしまうので、着用機会が多いのがハイブリッドタイプ。耐久性が高いのも安心です。
さらにアンダーウェアの下に着るアンダーウェアというのもあります。
メッシュ系のアンダーウェアです。
体からの汗を効率よく吸収し、外側の生地に水分を拡散させ、肌をドライに保つというコンセプトを持ったウェアです。
濡れた生地が肌にあたってひんやり冷たいということを防いでくれます。
寒い環境下で汗を大量にかくようなシチュエーションの時に大いに役立ちます。
安い値段で暖かいインナーが手に入る人気の大手の衣料品メーカー。
普段遣いに愛用している方も多いのではないでしょうか?
冒頭にも書きましが、実は暖かさを売りにしているアンダーウェアの中には、素材にレーヨンを加えているものもあります。
レーヨンは吸水性の高い素材で、汗をかくと、レーヨンの内部に水分を溜め込んでしまい、肌に触れると体を冷やす原因になると言われています。
なので、汗冷えの原因となりアウトドアに最適とはいえません。乾きづらく、体を冷やす可能性が高い素材です。
暖かさを謳っていても、汗をかくような環境下では逆に体を冷やす原因になるかもしれませんので十分注意して下さい。
本記事では「ベースレイヤーの種類と選び方」について解説しました。
肌に一番近い衣類であるベースレイヤー。冷えや厚さをコントロールするとても重要なアイテムです。
外からは見えない部分なので、手を抜きがちですが、快適で安全な登山のためにちょっとこだわってみてはいかがでしょう?
まず手始めは、『寒い季節はウール系、暑い季節は化繊系』と考えると選びやすいですよ(最近はそうでもないのですが、それまた別の記事で!)
ベースレイヤーを選んで安全で快適な登山を楽しんでくださいね!
⬇ウールのベースレイヤーのおすすめについてもっと知りたい方は下記の記事が参考になります。
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