登山時の腰痛で困ったら、リュックのフィッティングを調節してみて

こんにちはauthen(@authen89)です。
このサイトでは登山リュックのおすすめについて発信しています。

仕事柄、年間150日以上山を登っています。

そのうち100日前後は宿泊を伴う山行で、大きいリュックを担いで登ります。

年齢もアラフォー世代ということもあり、体の筋肉も衰えて来たのか、昨年頃から登山後に腰痛が発症するようになりました。

原因は体に合わないリュックにあったのですが、そこに至るまでの過程についてお役に立つ方がいらっしゃればと思い、記事にしてみました。

今同じような症状で悩んでいる方は3分くらいで読めるのでどうぞご覧ください。

登山リュックのおすすめをもっと詳しく知りたい方は下記の記事が参考になります。

目次

腰痛の原因は背中の疲労だった?

結果から言うとぼくの腰痛の原因は以前使っていたリュックが体に合わず、背中の筋肉を疲労させていたことにあったようです。

この辺りの話は少し長くなりますが、腰の痛みの発生とリュックが関係しているということがわかるまでの経緯をお話ししておきたいと思います。

ぼくはガイドという仕事柄、宿泊ツアーでは20kg以上の荷物を背負って歩きます。

出来るだけ体の負担を軽くするために、ここ数年はアークテリクスのNOZONE75というリュックを使用してきました。

とてもお気に入りのリュックで重さが1.7kgととても軽量&作りも丈夫だったため、5年ほど使い続けていました。

ところが山を歩いている途中に、瞬間的にビリッと声をあげたくなるほどの鋭い痛みが腰を襲うようになりました。さらに、下山後に同じ姿勢で車を運転していると腰が固まり、車からスムーズに降りられなくなることもありました。

ぎっくり腰というわけではないのですが、瞬間的な動きに対して急に腰が悲鳴を上げ始め、日常の様々な動きが緩慢になり、大きく足を上げることもできません。

初めのうちははストレッチやカイロなどで患部を温めて誤魔化していたのですが、根本的な解決にはならず、このまま治らなければガイドの仕事自体を引退しなければいけないほど追い込まれました

なにはともあれ腰痛の原因究明のために病院へ行って見ました。

レントゲンを撮り、骨の異常では無いということがわかり、まずは一安心。ではどこに原因があるのかと色々と調べてもらうことに。

お医者さんとの会話

お医者さん:「それでは、他の原因を探ってみましょう。ちょっと叩いて見るから痛いところがあったら教えてね。」

と、直立させられて背中の肩から腰までをトントンと上から下まで叩き始めました。

すると、一番ビリビリと痛みが走ったのは腰ではなくなぜか背中の中央付近

ぼく:「背中のあたりが一番ビリビリと痛みがあります。」

お医者さん:「ああ、ここに疲れがたまっているんだね。原因は腰ではなくて背中だよ。背骨のカーブもまっすぐになりかかっているから、衝撃が吸収できないんだね。」

お医者さん曰く、腰痛の原因は腰にあるのではなく、背中の疲労なのだそう

てっきり、腰に問題があるものだと思っていたので、この指摘には自分でもびっくりしたのですが、どうやら

  1. 背中の一部に疲労がたまり
  2. 筋肉が硬く柔軟性が失われていて
  3. その影響で腰に痛みが走っている

とのこと。

体を動かした時にバネのような働きをする背骨のカーブがまっすぐになりがちで、衝撃を吸収できずに腰に負担がかかっているのが原因らしいです。

とりあえずその日の病院では、背中を中心としたストレッチ方法を教わり帰宅しました。

まずは普段使っているリュックの調整をしてみたけど

帰宅してまず考えたのは普段使っているリュックが体に合っていないのでは?ということ。

それまで使っていたのはアークテリクスのリュックの背面は背中にフィットするようにアルミの棒が2本入っていて、この棒を背中のカーブに沿わせることで、からだにフィットさせる仕様。

このカーブの調整を色々試行錯誤をして体にフィットさせて使ってみました。本人は体に合っていると思ってはいるのですが、やはり使用中や使用後に腰痛が出るという状況で改善には至りませんでした。

よしっ、これを機に新しい体にもっと会うリュックを買おう!

もう、色々考えすぎてパニックになってしまったので、最終的な決断としては体にぴったりと合う夢のようなリュックがこの世の中にあるはずだと思い、新たなリュックの購入するというところに落ち着きました。

腰で荷物の荷重を支えるグレゴリーなら、背中の負担を減らせるかも

それでは体に負担をかけないリュックは無いのかと探してみると、荷重を腰で支えるグレゴリーのリュックなら背中の疲労を軽減するのでは?との仮説に達しました。

それまでにも、グレゴリーの大型リュックを利用した事があり、腰のベルトの分厚さとショルダーベルトのフィット感の良さは知っていました。

ただ、途中から自分の志向が軽くて軽快なリュックを求めるようになり、リュック自体が重たかったグレゴリーから別のリュックへ乗り換えるようになりました。

いろいろなリュックを試してきて、またグレゴリーのリュックに帰って来てしまったという事になります。

グレゴリーのリュックはそのリュックの重量自体が重く、最初は購入をためらいましたが、背中に負担をかけづらいのではという思いで購入して見ました。

結論から言うと、このリュックに変えた直後から登山後の腰痛が嘘のようになくなりました!

結果的にグレゴリーのリュックを購入する事で登山中の姿勢が明らかに良くなり、肩への荷重が減ったために、背中の筋肉の疲労がなくなりました。試しに、いつも疲労が溜まっていた背中の部分を叩いてみても痛みや違和感がありません!

あんなに悩んでいた腰痛がリュック一つで無くなったのが何よりも驚きです。

ただ、最初はフィッティングに慣れが必要で、リュックの最適なポジションが分からず、腰で荷重を支えるコツがわからず、肩が痛くなったり、逆にヒップベルトを締めすぎたために腰の前の出っ張った骨が圧迫され痛かったです。

けれども、ヒップベルトの上端を腰の出っ張った骨より2.5cmほど上に来るようにセットしたら、その痛みもなくなりました。

この辺りのグレゴリーの機能とフィッティングについては別記事で書きましたので、そちらをご覧いただければと思います。

まとめ:腰痛の原因は様々。自分の体を知るいいチャンスでした

今回、腰痛が原因で一時はガイド業を引退することまで考えましたが、一生懸命試行錯誤をしたおかげで、色々な気づきを得られました。

ひとつは、やはりリュックは重要なアイテムなのだなということ。

数字的なスペックを見ると、他のリュックよりも重たいグレゴリーですが、体のことを思えばその重量もやむを得ないのでしょう。グレゴリーに対する信頼度がさらにアップしましたよ。

それと、腰痛の原因は様々であると言うこと。

ぼくはてっきり腰付近に問題があるものだと思い、腰回りのことしか考えていなかったのですが、背中や肩周りも腰痛の原因になり得ると言うことがわかりました。

最近は背中全体をストレッチできるストレッチポールを購入して、登山後の体のケアをしています。

とにかく、まずは専門家に診てもらうのが大事なんですね。もし、同じようなお悩みの方がいらっしゃったら早めに病院に行ってみてくださいね。

登山リュックのおすすめをもっと詳しく知りたい方は下記の記事が参考になります。

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